清らかな 水湧き出づる 水口(みなくち)に 引きし菖蒲を 母に渡しき /端午の記憶
16
山の匂い、タバコの匂い、春の匂い、虹の匂いはあなたの香り
2
無作法と礼儀を糺すこの俺は無邪気を知らぬ無作法以前
4
見上げれは ビルのガラスに 雲流れ 立夏なりたり やる気頂く
14
幼稚園保育所そして観光地われて泳ぐ鯉のぼりかな
21
ねこ母となりて十年半となり つまの姓になり十一年目/結婚記念日
26
子供の日 母に感謝を捧げる日 知るよしもなし幼きころは
32
紫蘭揺る雪の立夏の地もありて見える景色は人それぞれと
24
夜になり キミとの約束 思い出し 慌てて電話 それ来週よ
2
竹のこの憂きふし繁きよりぞゆるがし出だす明けのうぐいす
6
苦手です 二者択一の 問題は どっちにしても どっちもどっち
16
スルーしたアイロンがけのツケ溜めて 空酒瓶とごろ寝の端午
18
憐憫を門前払い色めいて映画見に行くロードバイクで
6
摘みし花咲きてるまでとどめむとやわく望むは真白きこころ
28
ゆらゆらと ガラス戸に差す 春日影 けるひと浮かぶ 淡き青空
7
水をやる おのれひとりがいい顔をしていないかとデイジーの花
11
やわらかな夕暮れ色の君の声 円周率も詩にしてしまう
8
ウォーキング 他県ナンバー 目につきて ゴールデンウィーク 知らせる朝
15
七十路の半ばと知りぬ 食パンの六枚切りから八枚切りへ
17
例大祭 御輿を担ぐわけじゃなし 物見遊山に酒酌むがよし
10
ベーコンが パチパチ音を 立てながら もう朝ですと リマインドする
13
強風で グラつく機内 悶々と せり数時間 着いた日本ニッポン!!
8
夢の中 「写樂」いざなう 仏間にて 深みにはまり 動悸と寝汗
14
ベーコンが パチパチ音を 立てながら 僕らの朝を 祝福してる
15
いっときは迎えられぬと思ったがどっこい母は今日誕生日
23
まばらさがもう無くなってこんもりと胸を張ってる木と木と木と木
20
好き嫌い ばかりしてたら ダメですよ そう言う母親 ピーマン残す
7
正しいと 思う気持ちが 重なって 正しくないと 他人を責める
2
今朝もまた 31文字みそひともじに収まらず 余る想いを捨てきれず頓挫とんざ
11
公園の ベンチで寝そべる 野良猫を じっと見ている 俺も寝そべり
4