涼しげで 清らかなりや 花手水 紫陽花のあおが映えたる木陰(友人の写真より)
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変わりゆくことはやっぱり淋しいな音信不通の友は元気か
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惑星のわたしはきみを周回す 近づけぬまま空転しつつ
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連れションの響き懐かし停車場の公共トイレのクラス会の夜
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暮らしにも良き根が付けと半夏生たこわさ添えんふたくちくち
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晴れ晴れと 澄み渡る空 眩しさよ 嬉しきものを 見つめていたい
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空は滝 降水帯の午後 側溝に 凄まじき水流みず ふっと呑まれおり
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旅路にて 荷を預けたら 身軽なり 引き受けてくれた かたに謝恩の
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過と欠が切り替わってゆくスイッチを星の廻りに合わせカチカチ
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プランタに幾つも赤きミニトマト皮はかたいが味は上々
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朝八時 既に日射しは厳しくて 「頑張ろうね」と 畑に水撒き
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7月だ 午後になったら リラコ履こ リラコは女子のオシャレなステテコ>涼しいやつ
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パソコンと睨めっこをする日々で 一度も勝てず目がしぱしぱ
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良書とは天地あめつち知らしむ師となりし彼我の差おぼゆる旅先に似て
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文月を迎へり 夜半やはんのベランダ しづかな涼風と夏の星座
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臨兵闘者皆陣烈在前って唱えて 冷水シャワー(古いプールなのでお湯が出ない)
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ぐう平凡!
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語尾をかわいくすると、文圧が減らせるぴよ!
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絶望にこわばる指の隙間からこぼれる赤をぬぐう闇色
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悩み事押してならして澄ましてるブルドーザーに心だけでも
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幾年も施設で生きた叔母が逝く最後まで応え微笑んだと聞き
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先輩への手紙書き終え ねこたちも 起き出し りびんぐ ぜんいんしゅうごう全員集合
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おだやかに やさしいひとで ありたいと 心ひそかに 願う文月
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半年が過ぎて 三月みつきは 長ーい夏 秋数えるほど 気がつきゃ年末?(恐ろしやー)
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下期来て気持ち新たな早朝に採るを延ばしたトマト深紅に
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プチトマトふたつ頬張り弾かせば 今日も元気だ夏かかって来い
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長女さりて老い二人だけの静けさは日常なれど寂しくもあり
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鮎釣れず足取り重き少年の頭上にたかく螢舞いけり
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(ねこ母が)お茶したら おみず・おきるねこ 寝かしつけ そっと起き出し手紙の下書き>また寝れなんだ(苦笑)
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湿原に 夏の訪れ綿帽子 ワタスゲゆらり見頃となりて 
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