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安らぎの神経前に深呼吸痛みを逃がす準備はいいか
7
電車図鑑片っ端から覚えてく息子の勢い我追いつけず
11
いちばん良いものを天国いちばん悪いものを地獄と生きてる人が
9
校庭の角に椿が咲き誇りただひっそりと児童見守る
7
青空に白く浮かんだ半月を撃ち落としたい仕事始めに
15
水鳥が 朝の川面に 泳ぎおり 凍てつく水に 戦い挑む
29
君が打つ「ごめんなさい」のプログラム 僕の頭は真っ青だ!
5
真珠貝 信じる者にパールあり信じぬ者は核を持たずに
16
おかあちゃん ぽんぽん あたためてあげる ねこのやさしい おもいやりかな
19
心にも麻酔があったらいいのにね 人型の檻は窮屈だよね
7
初めての恋と覚えし君のこと いつか消えてしまうのだろうか
8
「無事です!」とふ我が
娘
(
こ
)
の夫のふるへ声に受話器を扼し幾度もお辞儀す
15
父として何もなし得ぬ爺医なり 娘の快癒をただ祈るのみ
10
モニターの電子短冊アイコンを「e川柳」と「e短歌」にせり
6
大晦日につくりし電子短冊へ書き初めせむとキーを打ちたり
6
堪えれば 石の上にも 三年と 信じてみるか 残り一年
5
月着陸はやらせだったという映画 一緒に見たね十一の冬
5
この仕事 やってられるか 思うとき 他の仕事も さらに厳しく
4
学校で 揉まれ揉まれて ジャングルを リングに変えて 鍛える思惑
3
年またぎ寒空のなか過ごしたる まだ芽も
出
(
いで
)
ぬ十七の夜
8
弁当を 食べるときだけ マスク取る 見られることも 苦しみの内
5
TAB譜なく五線譜睨み運指読む もどかしき日々遠回りして
6
スマホなくガラケーもなくひたすらに 一期一会の重きひととき
10
雲間から落ちたる雪に罪はなし 向き合う人の覚悟にぞ寄る
7
先輩は遠き道ゆき年賀状ぼくの世界の中心はここ
9
落ち込んでゐても平らぐドブ色の朝ラーメンに半ライスつけ
9
投函のあとのまつりの息白くこはしたくなる郵便ポスト
14
一文字の怖さをおもふ礼状の誤字指摘され電話をかける
14
パソコンを 二台並べて 何をする 異常を来す 老いぼれ爺
3
「ほら来たよ」 赤い頬して君がいう 学校祭の秋の日のこと
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