ちはやぶる 髪の眼盗み 紀州路に  独り呆けて こころ洗わん
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都落ち 紀州路流れ 山息吹  海の青さに 心洗わん
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寝る前に するストレッチ はじめたら より健康に 興味増し増し
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二十年 槽の裏側カビ本陣 アトピー対策 そろそろ買うか・・
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主張せず従うばかりの忍耐が愛と信じた私に言いたい
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遊び飽きおもちゃを容易く壊すより愛されずとも愛す尊さ
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寒さから腰痛が来る訳でなく毎月のこと仕方なきこと
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何にでもかわいいと言う君がアイツにかっこいいって言った
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木々の葉々 真っ赤に染まって 散って逃げ 冬に照れたやつらめ
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金木犀 落ちれば 移り変わる香 「可憐さ」までも 土に溶けゆく
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昔よりつまらないお喋りの原因は 貴女でしょうか、私でしょうか
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眠れないあなたの白夜はちみつと少しの愛をカップに溶かし
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右手は壁についたまま 左に引かれとっとことっとこ bizarre
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世の中は時折見える希望などとやらを追いかけ続けるシステム
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振り向いて時代遅れと言い放つ君はどうやら周回遅れ
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白金もアプリコットとまぐわえば 木彫りの犀に及ばざりけり
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忘れないくらいの人になりたいよ 私だって忘れてしまうのにね
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ポケットの中繋ぐ手は温かく 1月の海寒さ感じず
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病院で 最期に我の 名を呼びし あの日の母が 忘れ得られず
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側面に夕陽の照っているビルの暮れた窓にはともる青い灯
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秋の花色とりどりに無人駅 農高生の手入れし花壇
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再会に「どなたですか」と問う姉の海馬をそっとのぞけぬものか
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愛おしき猫は腎針じんしんチクタクと神のみぞ知る命の時計
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戦う君に追いつけはしなかったけど、まだ助けになってると思わせて欲しい
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こんなにも心が痛いのは、あなたを好きだという証明でよかった
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誰だってまぶたの裏に隠し持つ今よりもっと高かった空
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子供も背負った 借金も背負った 背中から降りないのは自分の期待
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つないだ手を きっと今度こそ 離さない またこの腕に 抱きしめるんだ
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外に出て 「寒いね」とは  「手繋ぎ」のフラグ 気が付かないふり スタスタ歩く
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染み渡る秋の夜長の晩酌に犬と仔猫が吾の膝眠る
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