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ここに並んだ三十行を埋め尽くしたら、俺が誰だか分かってくれるか
5
頭が痛い のども痛いし 体がだるい 関係ないけど もう春なのか
8
甘くないチョコを食むたび思い出す接吻だけで終わったあの恋
11
砂だらけの校舎をはだしで歩きながらまちがった九九唱え続けた
12
春巡り あらゆる生命(いのち)生まれくる 土の中から 樹の枝先からも
17
千切りの大根広げ天日干し甘き香りは内腑にしみる
37
会うたびにハグせし孫も近頃は吾の背を抜きてはにかみをみせ
33
この螺子はどちら巻き?左耳からとろりと落ちてきたこの螺子は
8
連休でフル充電にした身体 春のコートをひらりと纏う
33
太陽に向かって進め冬散歩街路樹の影舗道に長く
13
今日もまた眠れない私の横にカフェイン大サービスのお茶がある
12
雨催い 月は朧に薄れゆき 寂しさ募るひとり居の夜
34
夫入院
此度
(
こたび
)
は五日間ほどの 平気平気と互い励まし /前回は四か月
29
愛を学習していないエーアイにスケベイラストを描けぬと言われ やあ三日月
6
酩酊によろめく指でたたら踏む 送信しちゃった! もう戻れない
10
伊勢詣 神秘をまとふ その杜は 懐深く 人を誘なう
34
如月の終はる頃 春一番の余熱に 目覚む
数多
(
あまた
)
の
韮花
(
にらばな
)
31
半分はどこへやったの?上弦の 月に問ふてる夜風はうらら
31
声帯を取られたチワワに話す人
(
奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の
)
声聞くときぞ秋は悲しき/猿丸大夫 5/100
11
メディア手玉に一極政治起ち上がる 「皆」 目を開け 耳かっぽじれ
12
平凡を装ってすれ違うあなた肌の色がもし違かったら刺されていた
5
雪割りが冬季種目だったならメダル獲得圏内の成果
16
北国の雪解けすすみ春巡り 子らの歓声もうすぐそこに
21
作品が透明な我 神様は彼女に一も百も与えた
8
油絵と冬季五輪にはさまれし待合室の白にさす紅
11
どす黒き中年となり小三とおなじ血なのか不意の採血
14
子は母を母は子をみて安堵して最後に我に礼云いて去る
15
友の母連れて戻りし子は去れり 走れメロスの別エピソード
9
転がつて血まみれの子のそばにをり燃えるゴミ出すゴミ捨て場前
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幸せが動物性から離れるか野垂れ死ぬかの輪廻転生
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