車窓より眺める富士は誰を待つ凛とし覆うウエディングベール
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遠距離の切なさばかり甦る 画面越しのホワイトイルミネーション
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もうきっと 次の季節は 望まない 来春らいしゅん君は いないのだから
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しるすとて あとのこらぬこひなれど なほあらじとて胸にしるさむ
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冬服のクリーニングのタグを切る春を待つ雪国のほとりで
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ドドドドド迫り来る冬照らされて艶々になる晩秋の柿
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悪評を 受けて書かれる 我が母校 溜飲嘆きが 相交じる冬
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印刷の立ち合いという待ち時間待つのも仕事・・・歌でも詠むか
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忘年会 この週末は 早すぎた 今日シュトーレンを送ったところ
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ちま猫と 5ミリの距離で見つめ合う こばらがすいて おめめでうったえ
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青き空風が誘って白波に海は戯れ笑みこぼす我
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富津岬先端に立ちその先のその先に見る対岸のせい
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朝陽射す空と海とが境なく緋色あけいろに染むホテルの窓辺
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寒風に 草木枯れゆく初冬にて 季節外れの恋の花咲く   
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推敲が敲くになったその理由わけを知らずに押されるインターホン
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ゆる夜に 白息しらいきつきし言葉ことのはは 情けふかくて思ひみけり
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日の入りは前は前へと倒れ来るぬくい地表の空気読まずに
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日干しする鰯の顔にぎらついたわれが映った両の眼の真昼
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ほととぎす 紫の花慎ましく 初冬の風受け気丈に咲けり
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ぎっしりと詰まった細胞に流れ込む 音の群れたち 私を生かす
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気持ち悪い 恋ってもっと綺麗じゃないのか、 このまっさらな シーツのように
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目から出る矢印 互いを指し合えば 時が止まった 触れ合いの合図
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君の瞳 同じ数式映してるのに その輝きを 私に分けて
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甘え方の 上手なあの子と 下手くそな私 わかっているよ どちらが好きかは
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温風と炬燵布団に包まれて極楽してる猫腹の福
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白鳥のガーデニングの置物の首捥げ睨む雨の庭隅
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立ちました1秒2秒、、10秒も 赤ちゃんよりも親が喜び
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同級生十年ぶりにばったりと シミ・シワ・くすみ貴女はないの?
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木枯らしの吹きすさぶのにいのち生むスナップえんどう土わりだす芽
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良い人に出逢えない運私にはそう言う運に巻かれるようだ
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