仲なほり見とどけられず家をでるつかずはなれず流れゆく雲
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暁の寝覚めに鐘の音冴えて露は霜にや置き替はるらむ
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またけふも蛹のままで蠢ひて蝶にもなれず蛾にもなれずに
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さび色の 切れたネジ山 見て焦る 自分にも開けられなくなっている心
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鉄塔をミクロの棘と重ねたら地球は宇宙のウイルスかもね
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土曜日の街はスローな紅葉もみじ色 僕だけ疾風白きママチャリ
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城勤め無難な黒は好きなれど不思議と水色効率上がり
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処方薬飲んでちっとも効きゃしない 咳に喉痛あぁ煙草吸いたし
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ありがちの言葉机に残されてあなたの居場所は遠い日の午後
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ふゆ風は 冷たき雪の 華咲かせ あしの奥底 まさに育たん
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あき風は 渡る稲田に 枯れすすき すくめる首は 雪に備えて
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すぐに忘れられる痛みが一番怖いから
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なつ風は いかづち雨を 路連れに 揺らす入道 なびく徒花
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軽トラの ラジオこぼれる 踏み切りで 最終レースの 結果知りかけ
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はる風は ゆれる桜が 藤さそう ぬるく肩撫で 名残り流しむ
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外に出よう 秋の日差しに 誘われ 買ったばかりの ジャケット羽織る
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抑えても咳の暴発止めがたし 今は出るなと頼んでみても
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車窓から 流れる日本と ビールと天むす これが大人の猫バスか
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今朝もまたルーティンひとつ崩れゆく 生きづらさ的ルーティンの翳
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痩せ枯れた こえ撒く腕は ふるえども  心の稲穂 こうべ垂れつつ
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風邪ひけば生姜の辛み際立ちぬ 喉によろしと人は言ふけど
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チビ猫は まったり過ごしているでしゅよ てあしのびのび まいぺーすにて
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上弦の月がぽっかり 微笑んで おけいはん占い 本日は緑
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おかえりと 嬉し涙を流す日を 信じてひとまず 眠れすこしでも
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戯れに浅瀬に立てば止めどなく打ち寄す過去にさらわれゆきぬ
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まっさらな星を丸飲みした後でゼリーに差し込む紅のスプーン
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空泳ぐ鯨の雲の腹の中 肋骨あばらをくぐるピノキオと我
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目ぇ覚める 大音量で 緊急に コールドブルー 収集指令
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行きつけの店 バースデーサプライズ 居合はす客からも拍手を浴び
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会食を 終えて一人で ウイスキー 味わう時間 大人のひと時
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