「鏡よ鏡、今日の天気は?」「…午後にかけて雨の予報でございます」
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関税の ふえた分だけ自動社が ふたんしてたら トランプまたあげ \ 対米輸出車増税分メーカー負担
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やわらかな 真綿のような 優しさが いばらの棘に 変わるときかな
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謳歌したか命の合唱 蝉黙る夏沈黙に囁く冷風
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そのとき彼は言うべきではなかった置き換えのきかぬ言い訳もどきを
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ひとことが 息とまじって 言えぬまま 降りつづく雨 わたしを映して
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処方箋 受け取りながら 思うこと すこし冷たい 紙の薄さよ
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「どうしよう」と呟く君に「どうしようね」と微笑んでただ困りたい
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キッチンは汚れるからと雲の峰西瓜破れば土に染み入る
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お会計の番号札が 299にーきゅうきゅう(肉球🐾) ねこ母 今日はラッキーデーかな😸(婦人科、診察早かった〜)
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もわっとかぜ まとわりつかないものだから 案外快適 デニムスカート(ロング)>湿度高い
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石焼きか岩盤浴かと紛うほど 道行くわれは身もとろけたり
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暑い日に リモート会義 打ち合わせ アイスコーヒー 頻度が増える
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限りなく猫の毛抜けるもしかしておまえの体全部毛かよと
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真夏日の走りの水無月は過ぎし 鳳仙花ホウセンカ咲く 夏はこれから
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抹茶など入ってないが水出しで真夏日となればそれなりに良し
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カマキリの 網戸の前で 鎌を 研ぐ 吾れ出陣の 阻止をせんとや
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見たことのない鮮やかな色になる 腐る手前の多肉植物
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ヴィエトナムで カリフォルニアで チェンマイで 日本目指したコメの栽培
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植物も 大変だもの 虫たちに 食われボロボロ 毅然としてる
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目がかすむ これはやばいと 足掻いても 神のみ旨に 抗いきれず
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鳥籠に 入れられ出れぬ 姿見て 都合良き時 愛でる残酷
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夏の夜ライン電話で集まれり各地に住まふ三姉妹いて
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君に似たアルゴリズムに恋をして今日もそそくさ部屋へと急ぐ
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短歌とは『自己紹介』に他ならず等身大のわたしを晒す
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安政(安静)の眠り妨ぐ黒船の今壁築く(気付く)アメリカファースト
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老友と久方ぶりにすれ違い声を掛け合い元気確認
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事なせず寝つけられない部屋を出て ヒトの形になでる夏風
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エンドレス耳に流るる昭和歌今日のブームは長崎のひと
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我もまた悲しきasian boyなり吉井和哉の鼻血うつくし
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