ジュラ紀には産業革命なかったが 今より+10℃の暑さ
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沈む日の色を映して赤く生るトマトひとつを撫でて手折りぬ
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草原に仰向けになり夏を知る  そそぐ日舞う蝶、降る蝉時雨
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新着【未来についてお伺い】あんた、ほんとに後悔しない?
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君がため 来る日も来る日も作ってる 氷と麦茶 御守りとして
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いや待って?俺は貴方に幸せになって欲しいのそれだけなのに!!
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病院の待合室でスマホ見て室町幕府のWikipediaを読む
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曲名を確かめる間もなく流れるアルバム夕陽が沈む
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すこしだけ散歩しようと思ったら サンダル 靴擦れ 右だけ なんで
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はかなくも落つあかき花 文月の空のもと 膨らむ柘榴ざくろの実
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うっかりと落としてしまったシュークリームみたいにとける夏の猫たち
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まず一に左右対称であること その二に僕を忘れないこと
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敷きっぱの万年布団天日干ししたわけじゃないぬくくふかふか/39.5
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見上げれば はかなき雲も 日に消えて 昇る陽炎 揺るる昼過ぎ
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1から10全部説明してもらえると思ってるの?親でもないのに?
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できもしない三点倒立アスファルト 放射熱傷を埋めはしないか
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暑き日にゆふだちの雲待ち侘びる花壇の花は悩ましきかな
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墨を擦り五枚の短冊したためる祈りをこめて月は澄みけり
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ギフテッドとまで言った猫母よ 鐘一つでも傷つくなかれ(そもそも出られるの?)
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この時局船頭の腕試される 不慣れな者に舵は渡せぬ
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足早に「サラダ記念日」「七夕」はせわしく過ぎる「質屋しちや(七・八)の日」へと
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炎天と言う字のごとく炙られて白く燃え立ち霞む風景
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寝ては覚め、無心変わらず日々は過ぎ 我に返りて見た夏の青
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待ちわびた話の切れ間に差し出したおのが話題は彼方に蹴られ
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ねこたちは ひとつまくらに をよせあい きたるおおあめ そなえたるべし
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選挙はねよく考えて一票を海の向こうを見てそう思う
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いつまでもヌルくならない珈琲を左手に持ち啜っています
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もう君の 片隅にすら 居ないでしょう? そう、はじめから なにもなかった
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手すりにはオブジェと化した忘れ物 何も弾かず誰も守らず
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ああ言えばよかった 蓮の花は咲き 葉には蛙が 少しく沈む
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