切り餅のパックを一つ買っておく全部独りで食うのは飽きるが
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ジィジィの うえたまつのき はんせいき ていれできるも もうさきみえて
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全身で「イヤ」を表現する一歳ぼうっと眺めてみる冬の午後
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無視したと腹を立てるな こちらには悪意もないし関心もない
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かんぱきて こぞの寝具は はてさてと 去年はバァバと 同室暖房︵バンバン︶
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日がかげり メット片手に 山 りる 落葉踏むが 「お疲れさん」と /我きこり
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インフル、コロナ、肺炎菌、病院でワクチン💉効くう
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年金と年賀と年始の準備、いつ休めるか疑問❓
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あー今日も雪が降る、愛犬と散歩に楽しいなぁ
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途方もない超高濃度の感情を不燃ゴミとして大掃除した
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人群れが空を見上げるその隙にさよならぼくのサンタクロース
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夜半の冬 風吹く音に反比例する家族の部屋の温かさ
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「インフルに罹ったごめん」次男から 待ち侘びた想いしょんぼりしぼ
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海燕うみつばめさえずる声にきみがいた空と波とは灰白色はいはくしょく
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若い日に思い出のある国訛り連続ドラマの台詞のなかに
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のぞみかけ殺すものさえ信じるとぼくはあくまで人間ひとにすぎない
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立ち仕事現場支える大半は年上女性プロの手捌き
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初対面でも会話が弾むキミとボク昭和世代の絆は固し
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ゆく年を見送りつつ年の瀬の恒例行事は人間ドック
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ふたりして四十九回目の暮れのせわしくもなし 有明の月
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恥じらいの年頃過ぎたかベテランの輪に初対面でも会話が弾む
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正義とか ルールはいつか 目的を 忘れて一人 歩き出すから
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鈍色の空を見ながら自転車を 君と並んで漕いでる年の瀬
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子供らは 怖い大人に 囲まれて 我慢ばかりを 強いられ続け
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一人去り 二人去りして 怒らない 人はここから 皆いなくなり
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いい子ぶり 優等生を 演じれば ストレス溜まり 異常を来す
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子供らを 怒鳴りつければ 心閉じ 優しくすれば 本音を語る
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「すいません」を言い換えようチャレンジは「ごめんなさい」が増えて終了
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地震後に「ピザはまだか」とキレられて これで死んだら店長のせい
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体たらく 踏みつけられて 我慢する そんな能力 自慢するほど
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