泣いたあと桃丸かじる午前2時わかりあえないあの男とは
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日のつぶて弾いてかえすかさの背のふくらみいつか空へ飛ぶかも
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排気ガスまでも暑くて裏道を行けども逃れられない熱気
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のど自慢に応募する曲 決めるため 灼熱の中ビッグエコーへ(行き帰り用に、氷グリーンダカラ持参)
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かすむ都会 機体迎える ビル群は 足もと失くし 夏の亡霊
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私なり辿り着いたよ出来るだけ自分で為せばストレスも無し
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じりじりと心のふちが焦げるほど誰かを思ったのはいつのことか
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会いたくてむしろ会うのが辛くなる君が知ってる私じゃないと
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七夕のチキンラーメン 紛れ込むタマゴの殻も今日は星屑
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将来はティラノサウルスになりたくてタイムマシンをつくってあそぼ
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見つけられ なくても灯る 夜のすみ 名を持たずとも 光でありたい
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日本人 異常な夏を 迎えます 覚悟できたか 準備はいいか
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君だってしぶとい筈さ隆々と透けて見えてるその逞しさ
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蜂の巣を 駆除してくれと 頼まれて はいよと言わぬ 爺の御託
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冷房を 使わぬように 教えてた 時代が今や 異常な世界
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ブレーキを 踏んでいないと 指摘する 妻の小言が 暑さに響く
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「星とって」「どの星?」「そこの」「これ?」「そう」「あ、これ星じゃない、なんか、感傷」
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終末の日取りを決めよう来週の推しのライブのあとならいつでも
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手の甲と甲が触れ合う帰り道 僕の手のひらじっと汗ばむ
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ゴリゴリと 目頭按摩 繰り返し 扇風機だけ 笑って見てる
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此処来れば齢の知れない挑戦者無差別級のリングにゴング
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真夏日の、安田講堂へ行ったシンパの友を 想いたたずむなり
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永遠の別れのような顔をしていた 僕ら出会ったばかりなのに 
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もし叶ふならばこの世の争ひも災害も無きことを願ひぬ/短冊
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終末よ訪れるなら今日この日 二人の幸せ願う来世も
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見知らぬ人の幸せ願う短冊の となりであなたの幸せ願う
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教養のないわたくしの語彙不足のせい 言語化に伴う矮小化が憎い
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恋のうた 揺らせ私の 第七官 あの子は詩人 私はだあれ
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箱根路へ、脚力磨き選手らは仲間とタスキ、ゴールへの旅路
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箱根路へ、脚力磨き選手らは、仲間とタスキ、ゴールへの旅路
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