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桑消えてホップが消えて今度またさくらんぼ消え野が返り咲く/変遷
15
話さずに 見える背中で 十分で 胸の音だけ うるさい午後
3
掛け布団ふいに鬱陶しくなった 早くも夏が挨拶に来て
31
敵地へと赴く仮面ライダーが速度超過で切られる切符
5
ローキックばかり放って少しずつ相手を削る仮面ライダー
4
このまんま終わっちゃうかもなんとなく思うんだけどそれもいいかな
16
おめえには獲物分けたくねえんだよご苦労だったゆっくり眠れ
14
塗りつぶせ マークシートは 川のごと 黒の
水面
(
みなも
)
を 走る夏
4
読みにくい短歌雑誌の掲載歌 句の途中でも行を変更
14
窓開けて 入りゆく風 細切れの うつつの中に 夢を見る
7
青育ち 幅員狭し 初夏の道
5
見上げれば ただ青空の 眩しくて 心と同じ 味気ない夏
4
ニュースにもならなくなってひと月かどこかの国で戦死者弔ふ
11
葉の陰に額アジサイのつぼみ見ゆ 薄い胸抱くあのひと思ふ
14
あたらしき翠玉翳す君こそが 僕を撃ち抜く眩いひかり(黒夢「BEAMS」より構想)
6
貰い物 きゅうりの礼は 小松菜で 笑顔の巡る 野菜外交
25
靴下をはかずに眠る昼寝かな 網戸の窓を細めに開けて
19
君からの手紙に太陽当ててやる日焼けした跡見せに来てみて
4
散らかった 部屋で手にした 広告の 小さな記事に ビビきて電話した
7
この丘の 眺めに遠く いつしかの 君を探せば 夏は
直側
(
すぐそば
)
16
「好きなのは 誰かに恋する 君だから」 嬉し涙を 流し断る
5
試合中 チヤホヤされる 彼を見て 「ああ好きだな」と 栞を握る
7
花束を投げて微笑み決め台詞心配無用勝手にしやがれ
5
早朝の 教室内に 君がいる 見つけて胸が 騒がしくなる
4
アイスが恋しくなる今日このごろは 窓に映った海が輝く
5
花火だけ見ている川沿いの空き地 人生むずいもう夏来るし
8
月曜日 ごめんね母さん 白だけど 花の代わりの 牛乳プリン
14
初夏の風 千本桜の 木漏れ陽に 涼むバイクと シートの眼鏡
12
「満月とモラトリアムを撃ち落とせ」 海岸に集ひし若きスナイパー (松任谷由実「月夜のロケット花火」より構想)
6
名も知らぬ鳥のさえずり呼ぶ目覚め夢か現か決め込む二度寝
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