稲妻の光を見てから音を待つ君を突いたら崩れ落ちそう
6
一秒の気づきに依りて思い出せ 世界の愛の絶えることなき
5
堕天使が虚妄の呪縛を解き放ち 絶えず続いた神の詩(うた)聴く
4
雨続き 空梅雨だった去年より マシだろうとは思うけれども
8
天然の プールのような 小川から 緑の木々が 風でざわめく
21
曇り空 酷暑一息 風を受け 午後の予定も 少し穏やか
18
ローマ字ヘボン式に明日も秋ン中秋なら不倫流川なら
23
読み合いを続ける暇が水面下あるのだろうかまずはドローン
27
気づいたらおばあちゃん化が止まらない高い鏡を買ってみようか
36
青空は歩道橋の上にある手を伸ばしたら届くくらいの
4
「そうだよね」「わかるわかる」と聞き上手意見を言わず憎まれない人
5
思い出のタイムマシンで七人分バーガー買いに町へ出掛ける
14
正直に答えることをすすめます。わたしのアイス、一体どこへ?
4
素の爪でいた間だけいたきみにもう会わないよのベイビーブーマー
3
ジェミニさえ匙投げたらし Windows10なる妻のPC 固まる
11
異国人 言葉の壁はありながら 笑顔 手振りだけで通じ合ふ
24
夏空に寂しさ纏(まと)う少女あり彼女のコーデはロックテイスト
4
隠してる鍵の在処はかえたからあの人はもううちに入れず
6
モーニング 次はどこへと ばあちゃんら 楽しみ増えし 朝のルーティン
12
愛猫(きみ)帰る 黒い子猫が 道端に 抱きあげて名を ジジと名付けた
28
小さき葉がハート形して茎に生ゆ愛しベゴニア君はリムラブ
12
白ドット 模様の葉々が枝垂れおりマクラータとふベゴニア美なり
15
瀬の音を即席麺の具に変えて渓風受けてハフハフ食みぬ
17
ぶつ切りを茹で麺と入れ山神へ感謝で食みぬ山女魚ラーメン
16
遠見だと音は後から聞こえ来て二度楽しめる花火大会
17
花がらを摘み剪定に棚増やし鉢植え並べ幸なるひと日
18
取り囲む入道雲に見惚(みと)れつつ(この暑いのに 何してんだか)/買い出しの休憩中に
16
冷やされた 空気縮んで でこぼこの アルミの缶が あの顔に似る
12
かき囓るアズキアイスの断面の小豆の粒もつぶつぶと見ゆ
13
気の置けぬ人の訪ひ来ぬ淋しさを病みて一人の部屋に思ひき /jar氏に
12