整然と並ぶ赤白ひろがって準備万端七色の顔
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光さす まくらの 温もりいただきて  しばしやすらぐ師走の窓辺
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生まれ変わったら海になりたいけどさ、きみが蝶なら葉にもなれるよ
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肩につむ灰はらはむとまろびしに底はいろとりどりの花園
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血痕を拭いて(中略)洗面所をみがき 小掃除半分済んだ気になり
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にんげんはすこし正しい まるまった人にふとんをかけなおすとき
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この心静かに想う貴方ひとがいる 生きていこうと貴方きみも言ってる
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牛乳にたまごにチーズにヨーグルト さぁ免疫力 どんと来いだぜ
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ちま猫ちゃん あったかくって きもちいい おかあちゃん もうふでくるんでくれる
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カルディのミニのアップルシュトーレン 追いりんごジャム 今年はしそびれ(やっと食べきりー)
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N短歌テキスト買ってみたけれど モチベが下がる 上手のたくさん
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ゆさゆさと揺らして我が手に聞いてみる煮しめの里芋計りかね
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断捨離や仏壇の事墓じまい いつの間にやら歳を重ねて
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昼休み駅ビルに行き辛麺を食べて身体をあたためる冬
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駆け込みで電話が続き焦り出す仕事納めの午後三時過ぎ
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とりあえず今年も何とか生きてきた それだけでそう幸せなこと
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短歌うたを詠み投稿できる幸せよ 病んだ心を溶かしてくれる
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チャンスとは 尻馬に乗り ピンチになる ピンチはチャンス 新たな出会い
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駆け引きで 罠にはまった 振りをする 人間関係 狸のだまし合い
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夢にみる 登場人物 多すぎて あの世もずいぶん せわしいと見え
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やりたいことは何ですか 生きているだけでは生きられないこの世界で
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アイデアをメモにしたためた 未来の自分に楽しみを託す試み
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自らの体の機嫌とることを覚えし吾の四十九の冬
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短歌うたを読むみんな必死で生きている 三十一文字みそひともじでも元気のみなもと
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田園を「たえん」と読んだ小4よも少し勉強しては如何か
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来る年は 言祝ぐうたを 詠めるよう 願いを込めて拭き掃除する
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年の瀬に にぎわう街の踏切を くぐりし母子 ひきとめる修羅
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花散りて 星 一つ増え はや 一年 過ぎ行く年と 残る無念と…
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張り紙に「体力の限界」目に留まる 半世紀続いた喫茶店サ店は閉まる
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豆苗の収穫終えて根が残り 清らにしらじら捨てるは酷し(食べてみようか)
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