打つ手なく 三十一文字と 瓶に詰め 大海原へ 流す恋詩
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夢に出たすでに逝きし友の名を何回となく繰り返す
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夏そらに 切に願うは 戦争も 紛争もない 何気ない日々
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黄昏にむ上り坂 昔日せきじつの 母と口遊くちずさんだ『赤とんぼ』
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意外とね みんな知ってる君のこと 心配することないんじゃない?
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満員の押し合うとびらわきに咲くにわか護りし小さなたんぽぽ
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おじさんと言われることは耐えられる 「い」の字入ると承服できぬ
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テレビ体操 チビ猫 いっしょにおどってた(笑) きゃっとたわーのうえで ジタバタ😹
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朝五時半エンジンかける青年のナンバープレート遠き故郷の
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転居して五年の月日流れたり 馴染んで過ごす紫陽花も吾も
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たくさんの「もの」をみてきた百八歳 何も見えぬと静かに語る
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国道と線路に挟まれ我が家あり  通り過ぎ行く人の多さよ
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篝火に川底焦がす鵜飼船昇り下れば明くる短夜
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キラキラなJKライフを捨てたから これでいいのかなって焦りり
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腿と腹この頃上で寝る猫は俺で涼んでいるのじゃないか/猫の方があたたかい
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「戦争を 知らない子供たち」のまま 「ハナミズキ」咲け 100年先も
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紅茶派だが にしむら珈琲は 気になるわ 氷の器のアイスコーヒー
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ねこのきもち すわりかたから わかるのよ てあしなげだし かんぜん・りらっくす(横向き寝)
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七夕とラッキーセブンの記念日に紫陽花挿し木 いのちを願う
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「いい加減 日傘男子になりましょう」 聞いちゃあいない うちの彦星(苦笑)>7日の最高気温、こちらも37℃🥵
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たましいになったあなたはパスポートなしで長い旅路も平気
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ハンディ機を137.1MHZに設定しNOAA19を追ふ七夕の夜
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願い事 いつか花咲く 事はある 叶わぬ想い 今日も夢見て
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凛として スイレンの花水面みなも立つ 汚れし心洗い流せり
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濕る紙やら紙 四面楚歌は内にありて 日々旅で死せるは 今は草を青とせず テロメアのシャー芯
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夏の日の 床に寝そべって 思い出す 温い涙と 細い指先
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長方形 詰まるわたがし ファージ様 持つ風船は 散り菊か
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お互いの仕事にとことん明け暮れて 気づけば一年 よくある話だ
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また会える わかっているから長続く 星を跨いだ遠距離恋愛
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詰まってた 優しい海のカケラたち 嬉しいとすぐに外に出てくる
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