ワレワレハ 宇宙人だと扇風機 面白がって真似をするきみ 
25
挿し木せし去年の紫陽花枯れ色のなかより萌ゆるみどりごの声
32
みなみかぜ木漏れ日に揺るすずらんの白くささやく夏の気配を
27
生きるとは なんなのだろうと かんがえる 生きることとは かんがえること
3
東雲しののめに 出窓の障子段々と 白さを増して今日を迎え入れ
18
唐突に 子どもみたいに手放しで 大泣きしたいそんな夜もある
21
草原で幼い僕を怖がらす親指ほどの負飛蝗おんぶばった
17
絡みつくこの糸断って起きねばとたとえ起き方間違えるとて
19
粉塵が夕陽を包み桃色のセピアカラーのベイブリッジかな
21
シャボン玉割れぬ微妙な空永遠に続けと願う明日の地球へ
22
揚げたてのコロッケ蕎麦が好きと言う裕福な師をまた好きになる
19
輪郭の蒼く色ずく紫陽花や夜露でしのぎ雨の恋しき
23
待ち忍び弓矢を川に射りて餌を掴む嘴赤き青鷺
17
予備のネジ 捨てることなく 増えていく どの予備ネジか わかることなく
7
不規則に大小並び惑星が浮かぶ路傍のネギ坊主かな
19
今もなを昔小路の家並みの昼夜見守るホタルブクロよ
16
初夏の陽の反射の窓が並ぶ道花壇の影に吊り鐘の花
16
滅亡を刻む映画は二時間で終わり見上げる永遠の大空
20
沈む陽に広き畑と土霞み人影伸びる三崎口かな
13
暑がりの ぼくと寒がりの きみの手を 重ねて 足して 2で割る体温
6
予想に沿う 未来は有りはしないから 案じず今に 時を割きたい
8
石田社長 安くしてよと 保科有里 夢グループで 家電を買う冬
6
文章は こころ動かす プログラム ギミックよりも 構造を学べ
4
ためらわず歩んでこれた道だった 己の珠なるべきを信じて/銀魂 伊東鴨太郎(山月記 李徴)
5
ベランダで 洗濯物が そよいでる 心にも風 とおりすぎて
11
「恋する」を「あいする」と読み三角をくれた先生は独身のまま
19
2210時洗濯干しつ踊ってるふんわり酸素軽い土曜日
3
ゲームとか インターネットを 投げ捨てて 野山を駆けて 遊びませんか
9
テレビなし スマホもなくて 大丈夫 畑で野菜 育てています
5
雨音が遠くで聴こえる いつぞやの ゆめゆめ逢えぬ時こそ美し
14