いかに踊ろうとも背後迫るのは冷えたどうしようもない風だ
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月曜日朝8時半君に会うそのためだけに今日が始まる
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あの人の幸せ祈ることもなく後悔もせず それだけでよし
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ぐるぐると回り回る君のせりふ 今頃君は忘れてるかな
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ぼくの辞書 夕日に近いあのページ きみの名前が載っているんだ
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靴下と同じところに干していたあの日の夢はまだ濡れている
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お風呂場にぶちまけたこの星たちはもう宇宙には帰ってくれない
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「新婚さん・・・」の Yes・No枕の 持つ意味を 知ったときに 大人になった
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「好きです」とあなたにぶつけられなくて「夜は眠れてますか」と聞いた
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貴方への愛の意味をば問われたら損得勘定なく愛してる
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悪態をマスクで塞ぐひとびとの親指滑る携帯のうえ
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銀の盆準備は疾うにできているその首はやく差し出してくれ
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癖のある男を何故か好きになる痛い想い出早や霧の中
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ドアノブを消毒してるあいそないカフェ店員もまだ生きている
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呑み明けの地下鉄は静かひとりだけひとりだけいる口もひらかず
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君の言うだいたいのことは大槻ケンヂがすでに言っていること
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I’m broken それでも生きていくしかない犬であったとしても生きる
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言葉どもの美しさばかりぎらぎらと刃物のようで恐ろしいです
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ひとひらの舞たる雪の静けさや些々で怒れる我見習わん
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吐く息が凍るほどには寒いので貴方に「好き」と言っておきます。
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腹筋が 痛くなるほど 笑うなんて いつ以来だろ 君は面白い
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コンビニで 毎日袋を買う 君を見て それで経済 回ってるのかも
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美しくあれと魔法をかけられて やがて王女は血を流してた
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3355411 気が付けば 打鍵している 呪いの言葉
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極寒の ゴルフスイング かじかみそう 雪は降らずに 恵まれた晴れ
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左手で覆いつくせないユーラシア人差し指のしたで歌を詠む
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群れる鴨毛色の違う1羽だけ我も生きてていいと思った
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これは髪からしたたった水だから泣いていません、けして、けっして
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涙して歌うあなたの今宵の月震える声でごめんよサンキュー
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発音は外国人にかなわないバイオハザードとうまく言えず
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