爺さんにセクハラされたと嘆く婆 離(か)れても枯れぬ終(つひ)のホーム嗚呼(ああ)
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地殻変動八十センチ熊本を賽の河原の石積みとすな
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幻聴と七月の末(まつ)の夢現(ゆめうつつ) 夏待つ理由が夏祭り
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寝たきりでたぶん避難は難しい備蓄増やそかテレビ見思う
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面接で存在しない小説の感想述べた お祈りされた
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似たような家族がそこにゐたはずで日常だつたイオンの二階
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作業後に缶ビールとは粋(いき)だけどもらって帰り冷蔵庫の隅
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何がどう悪かったのか分からない熱中症の診断を受け
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秘匿性 高く 一癖ある彼の 人臭え面 見れて嬉しや
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あの人は高嶺の花と知りつつもワンチャンありと声かけてみる
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私たちはテスト前のこの期間だけ図書館に行くような人間
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氷水とどけ猛暑の熊本へ 救助せし人祈り待つ人
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早急に振り込みなさい息子さん地震に遭ってお金要ります
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気象庁 記者会見の 説明に 何故に小さい 見づらい文字よ
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キーンとね 響くグランド 高校の 来年頑張れ 若人の夏
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梅雨明けて 出番少なく 乾燥機 口開けたまま 入道雲みる
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窓一枚 隔てたベランダ 花揺れて 室外機の風 夏を送れり
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電気代 明細書を ひとめみて 財布が今日も 夏を歌えり
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夕立が ゲリラ豪雨に 進化した キャンセルボタン 押し忘れたか
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売上の 目標見えた 会議資料 人手不足で ハードな秋に
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鰻より 穴子が食べたい 丑の日は 一本握り これで十分
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友からの 無事の知らせに 安堵すも 先の見えない 不安な日々と
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ただいまと言う側にきみはなるんだね わたし以外のどこかの誰かに
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靴なんか履いたままでもいいからさ 早くわたしに踏み込んできて
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返り来る炎暑よ せめて被災地は避けよと願ふ 地震(おほなゐ)の夏/令和8年熊本地震
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犬の写真添えたいつもの投稿をひたすら待って朝になるまで
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無事ですかその一言が送れない 届かぬ返事を先に怖れて
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流れゆく日々刻々の微分値は 三十一(みそひと)という素数であると
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君の名を初めて呼んださん付けて 遠く聞こえるあなたあなたあ
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ラジオから地震を知らす固い声続くニュースをずっとただ聴く
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