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新ジャガの
美味
(
うま
)
さコロッケに詰め込みて 君を待ちおる
今宵
(
こよい
)
の
夕餉
(
ゆうげ
)
20
花揺らす風が過ぎ去り猫あくび世は事もなし靴下に穴
10
あの頃と三倍高値な塩鯖に値引きのシール客は正直
17
くちびるとくちびるの間に横たわる沈黙と消えない煙
8
旧暦じゃ今日が四月の一日だ夏の始めだどうでもいいけど
6
575 上の句にある 日常を 77という 下の句で笑う
3
ハット卿管理能力疑問だよ トーマス崖に落とされてたよ
8
五月
半
(
なか
)
真夏日きたり エアコンの重ね着するや 衣替え前
16
指先が一つ欠けてるいい男眉間には
疵
(
きず
)
背には倶利伽羅
7
朝靄に 紛れて歩く 横顔を 追えばほどける 靴紐ひとつ
14
妻の背の思いの外にやつれおり なでてやりたき 琥珀の酔いに
25
この空の蒼の重さと夏の
陽
(
ひ
)
に おろしたシャツの白で抗う
27
近頃は「二季」がふさわしヴィバルディ 音楽だけでしのぶ春秋
27
読まないで 積まれた本の 背表紙を 続けて読むと 叙事詩のごとく
11
黄緑の スクールゾーンの 看板に シールが貼られた 電信柱
5
夏盛り 通り雨過ぎ 陽炎が ゆらゆら昇り 青葉きらきら 銀の玉 光り滴り 露と消え 儚さよ
4
皺寄れるシーツに残る異国文字 四十年ののち朝を起こせり(松任谷由実「時のないホテル」より)
5
安らけし寝顔の髪を指で払い 皺寄るシーツ 煙草火を消す(松任谷由実「時のないホテル」より)
7
あまりにも真面目に過ぎた平日を捨てて怠惰と駆け落ちをする
26
時迫り 声よ届けと ただ願う 姫を冠する 署名送信
14
古希過ぎてあと何回と指をおる スマホ機種変ワールドカップ
20
ほどほどに 寄り添いながら 支え合い 付かず離れず 細く長く
11
バラ園に負けぬベランダ満開で 香り誘われ蜂も来場
21
運転に不慣れな
所為
(
せゐ
)
か クラクション
彼方此方
(
あちらこちら
)
で響く休日
25
庭木への
迸
(
ほとばし
)
る水 追いかける君の目の先 虹が
煌
(
きら
)
めき
16
いつもなの ふたりでいると 間が悪い きっとふたりは キャスティングミス
14
ぽつぽつと はいいろのビルの おくじょうに 緑をうえて まんぞくしてる
3
絡む指最後の夏と水郷の花火見あげる横顔に知る
23
少しだけ 月が大きく 見えると言う 息子を肩に 乗っけて帰る
8
あまた度呼びて鳶舞ふ嶺の松
応
(
いら
)
ふる声の絶えし虚空に
8
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