伊朗イラン国 大師倒れり 戦起き ホルムズ閉まり 不安抱く春
15
ガスコンロ ついに替えたる 春始め 古コンロ替え ねぎらいかけり
13
会ふ度に きれいになりゆく姉の子 幼き頃の面影残し
30
いく粒かコーンの甘み染みゆかむ 主なくしたカップ温め
23
立てる生計たつき 見せぬ汗水 子は知らず 家を支えて 立つ木の柱
11
目があって 触れてみたいと 手を伸ばし驚く君が 愛おしい
4
人は皆 自分を裁く 裁き主 やってることで 報いを受ける
4
痛みなど 他人に伝える 難しさ 笑われたって 現実だから
3
悪いこと している余裕 ありません 残り人生 感謝感激
3
年取らば 些細なことで 躓いて 出来てたことが 奇跡に思う
4
大げさと 妻に笑われ 湿布張り 15分後に 感謝感激
3
久し振り 熊手を持って 耕せば 腹筋背筋 ありえん痛み
5
飄々と笑う貴方の聲を聞き 生まれる秘かな恋心
4
次々と美しい歌詠む歌人 その感性にふれてみたくて
32
朱に染まる 彼の横顔眺めてる そんな貴女に 僕は恋する
6
この先がぜんぶ見えている男は親切面して地獄へ誘う
7
桂むきみたいにいつか境い目でうまく一皮むけたらいいな
7
失って 得ることもあり 戦後日本 賛否もあれど 支えたりけり / 全く力不足
16
嫁、娘、母の三役こなしつつ、守るつもりが守られる日々
35
白鳥は西日に白をきらめかせ今夜の宿へ歌をうたって
24
寒暖差で乱れる自律神経と花粉黄砂でダルい毎春
29
晴れた日の 雪解けの音 心地良き 穏やかな風と 春色の空 
20
つた絡む桜の古木塀越しに そっと春待つ 工場こうばはうらら
17
捨てようと思えどそうはできぬこと捨てていたなら違う人生
14
築30年 思い出だけが残されて  今はひとりで今日を重ねる
22
住んだ街二十年ぶり訪れてとんがっていた我浮かび来る
15
住んだ街二十年ぶり訪れてまだ在る本屋看板見入る
10
沈丁花 花の香りを 全力で 主張する様 命短く
34
お決まりの席で過去問にらんでた子の笑顔祈る 春の図書館
16
AIは 人間よりも? 褒め上手 自ら手綱たづな 強く引き締め
16