塩コショウ砂糖と並ぶその隣シナモンが「俺を使え」と言ってる
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帰途の空仰げば 旅客機は西へ 反射す夕陽の光を
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つくつくぼうし影法師 風鈴、風鈴! おれのために鳴ってくれ
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苦しくて離れてしまった愛憎混ざり あなたの傷になりたくて
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来年の話をすれば妻笑ふ魅惑金沢友待つ弥生
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剣道は『美しさだ』と最強の先輩明かす強さの極意
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まつすぐな瞳で君は先輩の立候補した理由を聞きて
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それぞれの感謝思ひ出貼る色紙恩師を囲む一期のいちえい
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笑ひ合ふ旧友再会酒うまし青藍のあを青春のアオ
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人生に二度目はないしまう中年一人も欠けずまた会えた夏
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食べ終わり すぐに再会 黒猫ちゃん 皿の真ん中 アイコンタクト/ねこ母CATさま
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ゴミ捨て場 カラスと一緒に ゴミあさる 探しているのは 提出課題
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缶拾い清掃員のおばちゃんと仲良くなった二年目の夏
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夕立と 冷たい風が 吹いてくる 夏は終わりだ 秋はすぐそこ
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草迷宮 鏡花の筆に描かれし 明治の御代みよのポルターガイスト
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いのち溶くかのような熱炎暑なり求める先にやはり君の熱
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草迷宮 文語と口語が入り混じり 文法なんぞは気分で崩し(これが鏡花)
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強い風聞こえる音は怖いけど連れくてるのは明日の天気
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草抜きを少し怠り庭見ればカヤ茅の類いが野放図に生え
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黒猫柄小皿に プリンをプッチンす あら、黒猫ちゃん みえなくなった(笑)>お皿の真ん中にいたんで(笑)
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姿よく紫紺の色に咲くさまは平安のきみ野牡丹が合う
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人間ってお米を食べるんですね!恋人が僕を見て人間を知る
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あふれ出る涙ですぐに切る電話 実家のチロの死を知らされて
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溶けている ねこたち眺め 微睡みまどろみぬ 残暑の午後のお楽しみかな
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叔母と書き姉と読ませる いつまでも君のお姉ちゃんで居続けたい
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サボり衆 勉強会の名のもとに 地理の教科書食うように寝てたね
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大丈夫 怖いことなどないんだよ だって僕たち手をつないでる
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散り散りと天使輪舞し月照らすシリアイエメンアフガニスタン
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幸せになってほしいと思うけど一番はただ生きていること
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正しさをどこかに置いてきたような帰り道だけにある重力
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