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夏風に髪を切りしか手弱女よ 「
如何
(
どお
)
?」と問はれ「よろし」と答ふ
13
バラ園の百万本が見頃なり園全体をじっと見渡す
12
わけもなく目で追いかけて立ち尽くす間抜けな歌詠み字余りかます
3
平坦な 道の上にも 瑠璃の雨 甘い波音 聞こえてきそう
8
プラチナの 窓辺から散る その花に 麗しき日々 思い出したり
6
時鳥世慣れぬだけにあらずして育ての親を偲び歌えず/浮枯草様へ返歌・托卵された鶯の親を思い
9
エアコンの効いた部屋にてサイダー飲むなんて優雅な猛暑日なりけり
6
メビウスの 輪の中にある 人間に 争いありて 滴となりぬ
11
指のたこ 左官の
鏝
(
こて
)
に指を添え脚立の上で壁塗る父よ
19
プロジェクトここで無念の打切りか降雨コールドゲームみたいに
26
二度見
(
にどみ
)
され こちらも負けず 二度見する
覆面姿
(
ふくめんすがた
)
は お互いさまなり
11
昼下がり 日傘差し帰る小学生 日焼け競うは
疾
(
と
)
うの昔 /一部分詠み替えました
15
「おいしいね」は 魔法の言葉
美味
(
おい
)
しさを 響かせ笑顔も 広げてゆくなり
14
窓を開け夏風誘う午後の道まぐれ当たりの釣り人一人
4
ライバルの登場回におほほほほ焦るお嬢様の高笑い
3
無礼講
!!
何でもありや マジっすか お前のことが 気にいらねーよ
11
若過ぎた恋から醒めて四畳半 一人の秋刀魚やっぱり苦いわ(上々颱風「秋刀魚の唄」より構想)
8
海老の背よ 私はどうして焦がれるか 私もそれを誇りに思うか
3
同じ空いつもと同じ田んぼ道下手くそな歌聞き逃す風
12
目に映る 百色模様の この日々が 奏でる音は 無形のメロディー
6
不毛なる争いやめて巻き込むな私は中立 きのこたけのこ
8
銀色の 砂丘に風が 吹いている 月の目をした 鴉が飛んだ
14
クリスタル 溶かした蜜を 飲んでいる 眠れぬ夜は 月の愛人
6
濁流にまみれ穢れど濁流に流されたことかつてなかりき
9
歩いてる わたしの境 どこだっけ わたしのような 何かを包んで
5
夜の虹 一角獣の 背に乗って 桜の渦に 巻き込まれてゆく
5
純情の 涙はきっと ソーダ色 面影の町 足軽くなり
4
満月の 夜に涙は そぼ降りて 終わりのことから 逃げる眼差し
7
横並び 四輪移動式の小惑星 星々の下 赫るく停まる
4
かざること忘れ生きながらえ来たり 死出の化粧はせめても歌で
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