炎天下 蝶が舞ふ 真白き羽を 携えて 黄色に咲いた 花から花へ
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空梅雨のひでり続きの中 木々のたくましきかな 葉は生い茂り
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美人から笑顔で声をかけられた なんだイヤホン電話中かい
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古もまた夏日影あぶりけむ  燃ゆる博多に山笠奔る 
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曇り空落ち着く気温これはもう行くしかないでしょ明日の歯医者/坂道・徒歩・小指はまだ
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妖怪殺しの隣にいる男の正体は妖怪なのが良い 
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迷ひしや身をくねらせし鯉二匹 深瀬此方と教ふ術なし / 橋の上より
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腕時計の電池が切れて(予兆はあった😥)買っといた 予備のおニューの猫時計おろす>通院日
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いい匂い二人で駆け寄ったオーブン 焼きたてマフィンを座って食べる
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たんぽぽの色で埋まったフライパン ジュワッ とろとろ オムレツになれ
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やさしさを分けて欲しいと言う君に渡せやしないんだビターチョコ
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蝉すらも梅雨か夏かを迷いおり鳴くに鳴けずに時を見ており
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文月の夜半やはんの丸い月 重なりぬ薄雲に 映る虹の輪
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朝起きて迷惑メールを掃除する ゴキブリよりもしつこい奴ら
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関東の「標準蝉」はまだ鳴かぬ 関西はもう鳴いたのかしら
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気象庁「標準蝉」を飼っている(たぶん) これが鳴いたら梅雨明けと言ふ(桜の「標準木」みたいな)
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引出しに入れておいたら殖えたそな ふしぎないきものケサランパサラン
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夢の中で 一緒にテレビ体操を してたとのたまう 寝起きのキミ
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曇天に綾なす音の木霊して 遠雷と雨、セミにウグイス
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凪の声 水面にゆれる一条の月のうさぎが誘う道かな
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少しでも 知ってることで 何事も 興味、関心 拡がる世界
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カラオケで 背筋をピンと伸ばしたら そういや背中の痛みも減った
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ねぎ匂う君のくちびる糸ひいて 七月十日は納豆記念日
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葱の香や麦飯にのせ頬ばれり 七月十日は納豆記念日
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夕飯を並んで食べたその後は一緒に洗う いつ頃からか
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まだ生きるぐいぐい食べて「美味しいね」九十七歳欠けた歯は無い
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耳鳴りと共に生きると決めた日に 無心に咲いてた向日葵の黄色きい 
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うすあさぎ澄みたる囀り飛び立たせ 青き空へとゆづり去りぬ
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音沙汰の途絶えし息子の声のして 振り返れどもそこはただ夏
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おじさんとおじさん化した女子達が互いに笑ふ なんかいいなと
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