休耕地揺れる秋桜くすくすとナイショ話をしているみたい
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塒から発つ白鳥を追う旅立ちぬ祖母送る日もみた景色かな/三回忌
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そこにありて 草木の陰に 冴え冴えと なみだに映る 野菊のいろ
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彼岸花 萩、ほととぎす 秋深く いのち名残りを 惜しみつつ咲き
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限られた 時間の中で 人は皆 命を燃やし 言葉をのこ
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自己嫌悪に陥ったあなたが美しいのは確か
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小春日や 枯れ葉の積もる アスファルト 温もり感ず 毛布の如し
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他の評価 気にするものかと意地張るも 殺せぬ欲求 いいね待つ指
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もう嬉しいつまみはあなたのメッセージ 予約した店喜んでもらえたら嬉しいなって
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今日の日が何の日なのか気にしない嗚呼気にしない気にしたくない
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コンビニでグミとラムネを買っていこう お腹が空くと死にたくなるから
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あっ熊だって言わないであっ熊だって言って熊、悪魔にしないで
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杖たより丸太階段登りきれば余呉湖に映る紺青の山並み
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濁る目に過去も未来も映されず 「今」が逝くのをさえも見落とす
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帰りても家に入れず冬の宵ママ友の車びどうだにせず
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ユーラシア 端と端との 言の葉も  電子の波で 今ぞ伝わる
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失敗は成功の母と皆が言う 父の行方は誰も知らない
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絞り出た 夫婦になろうと言う声 困ったように眉を落として
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盛大に文句言われつ 帰り道 明日からどうにか 自宅点滴で
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バックミラーの夕やけ空はあとわずか「帰れ」コールのいいふうふの日
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図書館の駐車場にてつかのまの歌よみねむり歌よみ暮れる
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友だちのつどふ我が家に菓子届けゐない見ないがちちおやのえき
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政策の詳しいことは分からんが とにもかくにも物価高市
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ぐらついた 自意識灯す 街灯に 寄る羽虫 音も残らず
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君にしか 見えない角度 あと少し 集めたひかり 弾けるもみじ
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ことわざに 医者の不養生と あるように カップ麺に お湯注いどる
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どうせまたAIでしょと思うたびこぼれ落ちてくときめき感動
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髪抜けてしわが増えたな お互いに若づくりはやめとこ 劣化夫婦だもんな
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夫婦でも長い年月を連れ添えば水や空気と同じに あっお前いたんか
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うちの犬夫婦喧嘩が大好きで間に入り嬉しそうに吠える お題・夫婦
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