徒歩圏内限られているこの足は歩けなくなるその日が近い
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「愛」ならば 私の辞書の、ほら ここに 君の名前がきらめいている
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祝うべき今日と分かっていながらも もう交わらぬハタチのあなた
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トラブルを無くす歌もてトラベルをわたしはポップアイコンになる
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夕闇と テールランプと 「きぬた歯科」 助手席をみる 勇気はなくて。
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介護っていろんな人に出会うから人見知りもほどけてきたよ
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母の手のしわを数える帰り道あたたかい場所いつもある場所
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片想い実らず終えた恋でした イェーイめっちゃホリディ、返して
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締めパフェのアイスが少し溶けた頃君のまつ毛が好きだと気づく
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川縁かわべりで朽ちた座席が泳ぐ日々流れる水は澄み切っている
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のら猫とアイコンタクトした朝は性善説に一票あげる
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冬コート雪の匂いがまだとれず凍ってた星少し溶けつつ
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三角のチョコパイひとつ分けあえば世界はふたつに生まれかわった
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「愛してる」を何億回重ねても貴方が欲しい「愛」には成れず
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強力な冬将軍の底力つかの間の春引き戻される
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紙袋無邪気に寄って覗き込む私を止めるそれも愛だったね
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「コンビニでおでん買ったよ」それだけを書いては消して また 春が来る
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一人では 自分の指の冷たさに気付けないから 手を繋ごうよ
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春の歌を捻り損ねて日の暮れて寒の戻りの燗冷まし呑む
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歩数計ゴミ集積所行っただけ今年入って初の三桁
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本当の痛い世界、生きていることを実感し、明日は早く治りましょうか?
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愛犬の足は治り、わたしが足手纏い、人生逆転の連続だが、笑うと骨も痛く幸せの裏腹☺️ 大笑い、痛❗️
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奪い合い奪われた愛のその先に残されたのは虚しい沈黙。
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この先はあつくて尖った道ばかり感覚殺して歩いていこう
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特別な紅茶と歌集でととのった午後に割り込む無粋な着信
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母と吾のために飾らん桃の花 童女わらわめなりし頃懐かしみ
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寿司食べたい買えば良かった売ってたのに どうせ太るなら寿司で太りたい
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上の句はさよりにこはだ煮穴子で 下の句渋く鉄火巻で〆(うにトロは野暮)
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なんとなくわかる気がする そこに在る全てが他人事ではなくなる
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ウォーキング出来ない たまの雨曰く 関節に無理をさせるなとのこと
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