日銀は いつもゴドーを まっている 政治文化か 黒船(ベッセント)だより \日銀 利上げタイミングも外圧頼り
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「絶対にまた会えるから」と言ってよ いつも終電で 帰れてたのに
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今日もまた流れに逆らい舟を漕ぐ コーヒーを飲んでため息をつく
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めぐすりの つくかつかぬか またたくま しはおとづれる いしきせぬさき \予行 ねむり 
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やっぱりさ歌会始は硬質こうしつ系? 煌めく宝石みたいな歌かな?
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9月から更新されないタイムツリーもう芽の吹かぬ木を眺めている
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それぞれの人の歩幅をそれぞれのプレイリストが支配している
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「                                  」
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宿題が後回しだった夏休みその無計画の成れの果ての吾
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やみくもに会えば当たるはやむを得ず夜道に虫は先も見ず飛ぶ
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やっと君と 夜の営み 感想は 「えっちしたなぁ…」 それだけだった
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「好きです。」と 体育館裏 逃げられた あの子はきっと 機内モード
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デフォルメを された私も 愛してよ 作画崩壊 していくけれど
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憂鬱が 肺の底から 押し寄せる。 苦しくなって ため息を吐く。
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残暑という三ヶ月間の地獄にてゆらめく大気と都市の道筋
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山のそば 海の近くや 盆地でも 暑さ寒さも 住んだら都
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四〇代の男性に逆恨みされ この経験は何に生きるのか
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車内にて寝るおじさんの口からは御魂みたまがふわり金曜の夜
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「ご使用」の季節が限定されるなら 俳句にもなるかもとひらめき /続「家電」
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愛に満ちた生活送れていましたか イエスさまの問い はいと答える
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配達が 届き荷物を 開けてみる 開ける前のが 楽しかったな
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忘れよう 独りカラオケ アイツのこと あれおかしいな 思い出ばかりだ
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元カレの 通知がポンと 心踊る 「マルチとか興味…」 もういいや寝る
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潮風やそよぎ白波見渡へど処暑至も夏至思ふ
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若作りしたつもりでも首のしわ 隠せぬものよ重ねし馬齢
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話すことも なくお互いに もくもくと 伸び続ける灰 溶けるこおり
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光年の 彼方に君は 一等星 今も明日の 夜を照らして
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歌にして心と体が整えば 未来はきっとちょっと明るい
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廃屋のナツズイセンが珍しく分け入りて今朝「はなどろぼう」に
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言葉とは 沈む光の ようなもの 触れれば消えて 胸に残る火
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