バイロイト ワーグナーに威圧され  逃げこむ医務室 優しきドクター
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トウキビを 作りし夏の哀しみは 白鼻芯(はなじろ)先じて吾遅れをり 
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とんかつの定食食べて惜しまずに伊藤博文 出す吾は小二
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パリパリを横から奪ったその音は 君の唐揚げオーケストラ
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ご近所の蝉がおかしい普通なら ミンミン言うのにミミッ……ンと言う
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神妙な顔してワインのコルク抜く 友人の眉がすごく寄ってる
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二十二の誕生日にと贈られたブレスレットはもう似合わない
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有名な歌人は真似ず個を求め脳の記憶へ我が彷徨ふ
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心地よき雨音を掬い油切りせば五色サラダに乗せるから揚げ
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陽を返す白に涼しき青揺れるスミレの花に力抱く夏
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標識のみなとみらいの矢印は空をば指せど道は灼熱
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店先に八ツ橋があり中三の旅行で食みし京都へ行ける
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願はくは今一度(いまひとたび)の春を得て過ぎし悔ひ路を辿り行かまし
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肩の荷を 下ろしていいよの 一言で もう一踏ん張り 出来る気がする
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古都町の見上ぐお店のカステーラ文字の風情に時は褪せゆく
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舗装路は 嫌だ嫌だと 泣いている 命を奪う 暑さ生み出し
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遠回り いつもと違う 帰り道 こんなだっけと 変わる街並み
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8・12 四十一年 間近なり 日航機事故(1985年) 昭和の終わり
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雲を分け 横切る月の 一時は 高貴な人を 送るが如し
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その人の生き方に合うものを見て生き方に合うものしか見えない
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金縛り? 違うよ私が抱きしめて動けなくしただけなんだよね
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閉じた瞼を視線がなぞる遠く三日月愛でるよに 朝(あした)きみの瞼は彩づく
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遠く鳴る 夏の歓声 ひとり聞く
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一瞬の 冷風が裂く 夏の夕
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冷気刺す 筆記音だけ 満ちる部屋
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祭り果て 闇に表情 隠しけり
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誰が私を愛すだろうかというジレンマを抱えながら死ぬの?
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本店に 移動と聞いて LINEする 3年前の 既読の続き
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仕事とか人生だとか愛とかに効くまじないを明日教わる
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そうめんの具材にキュウリ刻む夜 君の好みをふと思い出す
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