新月の ぽっかり浮かぶ 西の空 夕焼け空に 明日を誓う
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社長たる父には勝てぬ誕生日別れた母の誘い断わる
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凍てついた海へと裸で身を投げるジワッと吹き出す汗を握って
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お互いに耳遠くなり噛み合わぬ話ふえても居心地良き親友とも
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オリーブの深緑色ふかみどりいろ 空き瓶に薔薇生けてみて勤労感謝
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小手先の スキームなぞと 曰うは  枝葉を眺め 幹を眺めず
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楽できて 我が身を立てる やり甲斐は  どんな苦労も 掛けて惜しまじ
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娘でも妻でもなしにうら若き夫婦と幼児眺めおるとき
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ただ親友ともの元気な顔が見たいから チャイティーラテの香りの先に
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ラーメンを 食べに来たのに うどんかよ ケチもほどほど 二百円差
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感動を 思わず伝え 自衛官 高校生に 馴れ馴れしいか
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ダンスとか 吹奏楽は 楽しくて この世の人が 集まるわけよ
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ダメなこと やっちゃいけない ことならば 止める以外に 言い訳もなし
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嫌な人 苦手な人に 一工夫 ゴマをすりすり なかなかのもの
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こつこつと やっていること いつの日か 日の目を見ると こっそり思う
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駐車場 空いてるところ ありません 航空祭も 今日はお預け
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青トマト 十一月に 採れたもの 天日干しにて 赤くなるはず
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食事会 いじける妻に お付き合い さっさと帰り トマト収穫
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憂い月 そんな月など ありません けれどなんだか ありそうな月
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原宿にクレープ食べに行くようにおやきを食べに信濃へ行くか
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駅ビルで買ったふたつのおやき食べ今日一日が肯定されてく
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デパートの物産展で初めて食べたおやきの味が忘れられない
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目の前に広がる海もご馳走に ホットカフェラテハートが浮かぶ
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発車ベル3泊4日の旅終える 現実行きの列車に乗り込む
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縁語とか 枕詞とか入れたくて。 なかなかハマらぬ 「旅」と「足袋」の字
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恋人らのないしょ話を聞き終えて砂浜はまた海と語らう
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ほうき草 刈って干し上げ来年の地這う南瓜の布団とならん(なるかな?)
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買い物が 進むにつれて 手荷物が 俺だけ増える キミはご機嫌
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公園にひとりしょんぼり立つぼくは氷雨に濡れる日時計みたい
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端正な鼠と踊るヴェニーズ・ワルツ今は夢路を辿らせて
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