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樟脳の 残り香を今日は 言い訳に 君の半径
3
メートル外
5
不協和音 ばかり奏でる 私の弦を 貴方がカポしろ セーハしろ
5
田植え時寒くなるのは水張る田まことしやかに言うとて暑い
18
両親の古き感覚心配だ 勝ち負けじゃないエアコンつけな
16
独房に射し来る光世界ごと抱擁しおる女囚人
8
学校が 細胞のような ものならば 私はギリ排除 されない異物
6
ドジャースと夏場所で日が暮れてゆく いいんじゃないの輝く老後
24
お父さん いつまで経っても 「おと」と呼ぶ 「おと」が良いなと 思うこの頃
5
まだちょっと ダラケていたい 一方で 色付き染めし 紫陽花咲けり
6
草を食む牛のぬくみと青空に声ひびかせて舞ふ鳶を
乞
(
こ
)
ふ
4
うりずんの潤い初めし天地なり草木茂りて山羊も跳ね来て
15
これよこれ 活きていてこそ 海老の味 この看板よ 言いたいことは
3
自分ではままにならない咳くしゃみこむら返りに舌まで噛んだ(痛い~)
15
始発地下鉄 君のいない街 白黒な朝 鉄の塊
4
真夏日の 一歩手前で いそいそと 加湿器しまい 扇風機出す
25
プリプリを嫌いと語る横顔は私のむすめ産みしその人
11
梅雨時を告ぐ
立葵
(
タチアオイ
)
はや開花 夏の準備を早めをる
南風
(
はゑ
)
26
久々に
恩賜
(
おんし
)
の池を眺むれば ボートより落つ兄は半べそ
8
試みるスマホ遠退く生活はおっとムリだな君とのらいん
9
早まりし花期を慄くライラック正にリラ冷え
屋内
(
やぬち
)
にこもる
22
思い腰あげてシネマを観に行かむ ログイン遮る『悪魔』のおわす/「プラダを着た悪魔2」上映中
7
オッサンの如くリポD飲み干してだるい体に喝入れる日々
19
流れ藻の 影の隙間を すり抜けて 小魚の群れ ひかり弾ける ・お題「藻」
6
脚重い体調の日はいつだって同じなはずのリュックも重い
20
まどぎわで みつめるねこと 目が合ひて ずっとずっとずっと このままでいたい
23
真剣にゴキホイホイを組み立てる吾はすっかり殺し屋の顔
26
消しゴムで煩悶ぜんぶ消すだけさそれから描けばそらも晴れるよ
7
「夢ならばどれほどよかったでしょう」と 告白振られ 友とカラオケ
6
「紫陽花の自我がすごくて絡まれて遅刻しました」「廊下に立っとれ」
10
小動物のような子と付き合ってそう 小動物のような子が言う
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