夏休み 炎天下での 草野球 下着のままで 川へ飛びこむ
3
湘南のFMジャズに癒ゆチャリのキャンプの夜は湯河原の浜
16
遠き友誕生日と聞き送りたるハッピーバースデー想いを乗せて
5
久し振り隣街まで行くならと歯医者通いのついでについでに/無事治療完了
13
子を産みて安堵す場所を乞ふ猫や家にいつでもおいでなさいな
28
今日もまた タンスの上で伸びていて ニャンコはたかいところがすきよ
22
ローソンのサラダチキンになる前は庭でミミズをつついてました
9
ビール瓶 玉なす露を身にまといマウンドに立つ球児の赤銅(しゃくどう)
7
浜を出て椿ラインの頂上は千メートルの自転車の旅
20
逃れえぬわが苦しみのひとつにて採血針が手の甲を刺す
15
星が降る千葉の白浜父からの一生消えぬ夏休みかな
18
鼻詰まる息苦しさは貧血か藺草の茣蓙にまたも寝転ぶ
8
無策なる超円安が掠め取るいくばくもなき老いの入前(いりまへ) /為替介入
10
忘れてた今日は二人の記念日だ多すぎるよなケーキにするか
3
夕空に飛び交ふ羽が照り揺れて微風へ萌ゆるアキアカネかな
17
土手の先赤いカンナが自転車の我を迎えるゴールに萌ゆる
21
厨着の白さを汚す過去が在り無垢な道辺を選ぶ我かな
12
炎天に蝉も静かな真っ昼間夾竹桃は鮮やかに咲く
31
小さきの蜘蛛が巣を張り守護神と見れば美しベランダの隅
16
いにしへのひと希(のぞ)みたる桃源郷 設定温度は二六、七
13
クワガタの パンが並びて 手が伸びる 気持ちは童(わらべ)に 戻る夏休み
11
麦わらのルフィとなれどペチュニアの夏の芽吹きに優しさ貰う
11
いつもより優し過ぎてたあの日から鳴らない電話愛の幕切れ
4
布団から出たくないからクーラーを最強にして冬を作りだす
5
一球にすべてを賭ける眩しさに胸が高鳴る真夏の聖地
6
「仲良し」をつまらないからやめてみる  涼しい風は水色らしい/折句・夏休み
6
うなじ上げ藍に黄色の浴衣帯意にも介さず玉屋、鍵やと
9
「晴々」のバレはバレーと掛けてるのハイキューする我リョクシャカを聴く
3
真夜中に 麺屋にいく 帰路の 罪減らすため 塩を頼む
5
お土産に ブランデーどら焼き 頂くも これは善きなり もっと溺らせ
6