願はくば 優しく撫づる 御手みてて 留めおかなむ 有明の月
12
僕たちが 星座で例えられるのなら 君はこと座で 僕はいるか座
6
みぞおちを えぐる思いを 一行に 閉じ込める術 言の葉すり抜け
17
あなただけ 愛するように 努めても その裏側に たくさんの影
8
陽だまりの 丘に寝そべり 微睡みて 柔き口づけ 許したる午後
8
亜麻色がなにかも知らぬまま父の膝で見るたなびく亜麻色
9
へそからびるひもつながったいつかてたはぢはぢはぢ
6
役立たずかんむり被され重かったあなたのために尽くす事無し
25
私には あなたを壊す 勇気なく 壊してきた過去の人らが
8
幾日を我を失い過ごし終え必要とされる事に気が付く
36
チリチリと頭の裏を伝う恋行き場無くして地に垂れ落ちる
10
ひと茎が二つに分かれ赤白の揺れる不思議なデイジーの花
31
ありのまま綿毛を育て風へ撒く蒲公英へ説く陽射しと氷雨
20
昼からは葉が三倍のベゴニアへ寄り添い育つ明日への願い
20
我がいえの窓辺に飾る一鉢のベゴニアの花 桃色満ちて
20
一鉢の願いの育つベゴニアと卒業させる甘えた孤独
13
真昼間の都会の音を抱きしめてベゴニアと聞く静かな願い
15
桃色のベゴニア乗せたカブと行く帰路へときめく青い初恋
14
ビニールで優しく包む温もりに染まるピンクのベゴニア抱きて
15
一鉢のピンクの花のベゴニアを抱いて膨らむ夢のレジ待ち
22
いつだって気持ちひとつで新しい世界に踏みだすことができるよ
24
眠れない君の心の見る星の窓辺へ贈るタンポポの花
20
あなたから気ままな幸を貰うたび愛を抑えて感謝を贈る
7
澄む水に透けてゆらめく砂色のほのかになびく雲は滑らか
14
寝苦しい 夏が来たかと 構えれば サイダーの泡と 涼しげ風鈴
23
あをによし 黄は気をつけて 赤止まれ 夏ならずとも うなだれる今日きょう
7
レモンティー 900mlミリの 紙パック 母の思い出 聞きながら飲む
12
午後6時 あたりは暗い でも僕は それでも君と 二人でいたい
6
この生のすべての夏を束にしてリボンをかけて君にあげたい
15
光増す毎に緑陰濃くなりて葡萄畑のつる伸びてゆく
23