スーパーは三が日から気が早いもう恵方巻予約始めた
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飲み込めず喉も動かず引っ込みもつかず腕組み いっぱいの水
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べき論が苦手なのですできるならもちとやらかく包んでおくれ
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父笑う「たらふく食え」と 平らげにゃどうせその笑みも消えるのだろ
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あの日まで実在せんと思ってた幻のおかあさん銀行
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様々な思いがあろう学生連合れんごうの選手にも光当たらんことを /箱根駅伝
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玄関のちまちま並ぶ縁起物台座はおせちのかまぼこの板
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味わって手作り煮しめは最後かも「うちの味」と「安い」が引き止める
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大利根の月夜に徳利ぶら下げて男平手よなぜ涙する
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「あけましてたんじょうびおめでとう」てふ孫いて嬉し正月三日
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ベランダに出したるプラのゴミ袋「ふしん不審な・やちゅ!」と ちま猫ガン見(笑)>すまんね。まだ収集がないのよ〜(笑)
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ぷふぷふと チビ猫しあわせそうに寝る やっぱり寝息が鳩の声のやう
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ふさがらぬ風穴を空けたあなたの灰が咲かせたアネモネの花
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お年玉にPayPayペイペイまだしもわかるけど お賽銭にPayPay‥古き良き文化は?(汗)(何処行った?)
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安らいだ遠くの紅あっけなく焚かれてたちまち見知らぬ顔を
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矮小な自我がとめどなく流れ出す果てには君の前にもきっと
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走らせたペンの音色は変わらずに身を乗り出して机は軋み
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あと五秒サンニーイチと歌ったら日の出のきんが今注がれて
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人間は愚かなもので本性は歳を取っても幼児のままで
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磯辺巻きバター醤油か数の子かプレーンも交え正月三強
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柚子薫る我が家の雑煮は鴨雑煮 正月だけの富裕層餅
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陽春の 光りが照らす 雪野原 きらり一粒 遠くの六花りっか
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アンケート答えてもらうバルミューダ『こちらの応募は〆切ました』
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元日にトイレで思案この糞は昨夜の蕎麦か今朝の餅かと
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動いてるような止まっているような時空の狭間無休工場
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今日もまた寝落ちするまで見届ける間際の時間は私がもらう
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つながったカモメ眉毛の子の眉間指で擦って御利益願う
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曾孫より賀状が届く元日に貼り絵の獅子舞金いろの雲
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初春はるうらら駅伝海辺をひた走る病室に満つ湘南の風
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自分から 何もしないで 臆病で 行動しない 考える人
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