新しきアリーナ開く名古屋場所 四股の響きでコケラ落ちなむ
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南から小さな台風するすると 登ってくるか花火みたいに
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人の世に引き比べ恥づ わかを護るごとくにすだく落葉らくよう
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名古屋場所十日目取れたチケットに少し増へたり夫婦の会話
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ミニトマト真っ赤に実る鈴なりの重きいのちが夏に輝く
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もっと足 開いてたくさん よく見せて  光るミラーボウルと 祖母の怒声
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作ろうよ 自分だけの 夏の季語  今日からケバブは 夏の言葉です
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君っぽい あなたがそう言う その人は 全然似てない そこが嬉しい
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歳重ね あちらこちらに折り合いを つけるズルさを知る齢となり 
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タクシーの 後部座席で 絡める手  洗濯物って 取り込んだっけか
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暑くない? 暑くないわよ そうですか  パピコ食べない? そう言ってよね
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名も知らぬ けれど確かに 兄だった  どこにでもある 土産の星砂
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その前に スマホにハーブティーお茶を ぶちまけて 吉凶糾える縄の如しと
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入り込んだ 緑の虫を 捕獲した 殊勲者は今宵は ねこ母でした(多いなぁ‥心臓に悪い)/ちなみに午前二時
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目覚めれば 風雨激しき夜半なり 慌て閉めたるトイレの小窓
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青虫の ついた野菜に 笑う彼 こんな時には 頼れる男
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自分の絵が好きと云う少女 眩い星に目が眩む
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行方知れず遠くへ行けと急くこころ 誰も知らないわたしに羽化し
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真っ青な夏空までを欲しがるかアサガオの蔓支柱を越えて
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真夏日の暑さもどりて引きこもり朝との気温差二十度あまり
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とんちんかん忘れたフリに気付くのか母はいつでも強めの母だ
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そう、夕べ母がシャワーを浴びたのよ。嫌がる事なく還る時もある
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1日に 天気予報を 何回も みても天気は すぐに変わらず  
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タヌ猫の ちいさな寝息 傍らに まだまだ一緒に寝ような、と撫で(たとえ布団のど真ん中取られてもな‥せまいー😅)
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エアコンは男と一緒で切り時がわからぬなんて喩えがわからぬ
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ミルフィーユ みたらし団子 アメリカン パンナコッタとバウムクーヘン
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夏の夜に 秋の虫鳴き 耳澄ます ふけ待ち月に 星は輝く
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「目は口ほどに物を言う」のよ、ねぇあなた 改めて聞くわ 何をしてたの?
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ベランダで煙草薫らす22時BGMに林檎嬢
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帰宅して一番最初に誕生日 祝ってやろうと思ってたのに/仕事の愚痴は職場に置いてこ
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