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適齢期関係ないと強がりを言っていたのは二十五の時
10
部外の私にできること。 憎しみに染まらないこと、染められぬこと。
9
隣家より漂ひぬ 焦げ目の付きぬ卵焼きの匂ひ 朝の匂ひ
23
この世から一抜けしたいね中指を 立てて全てに喧嘩を売って
4
話せない事ばかり増えた私たち 永遠をかたる絆にも錆
4
人見えぬ校舎を出でていかがせむつゆも学ばで脳もつれなし
4
夏バテでまいってるとき毒歌が作れない俺やはり善人
13
会議ではとうとう言えずじまいにて入道雲に向かい「異議あり」
28
寝苦しい街の夜を裂く鳥の声遅れた夏のホトトギス飛ぶ
12
ネイティブに成れずに去った熊本のなまり懐かし地震のニュース
6
猫が寝る隣でビール開ける音 世界でいちばん幸せな音
13
ミュートして存在消したはずなのに検索欄に打ち込む名前
4
暑さから? それとも君に振られたから? どっちにしても倒れそうだわ
6
G
パンが意外に似合う彼を見たスーツ姿も素敵だけれど
4
やわらかい月の
二十年
(
はたとせ
)
祝う日に雷雨重なるテラスでケーキ
7
雨降りて 濡れたズボンは いつの日か 今は車で 濡れることなし
4
その瓶の青い星砂倒したらそのままあの子は龍となった
5
出してきた退職届はフリクションいっそこの熱で消えないだろうか
9
あと少しそうやって伸びた後悔とこの先百年共にいること
7
偉い人 戦争止めて 偉い人 災害止めて 偉い人どこに
13
庭先にぐんと伸びたる夏の花赤きカンナは
炎
(
ほむら
)
たつごと
33
ニラレバと レバニラの差は ニラの量だって 信じて 言い張った俺
5
国揺らし またも肥後の地 襲いたり 麻生やしへの 神罰なのか
6
植物に水をやるのと同じよに ねこに水をやる 枯れちゃならぬよ
25
正月も
無沙汰
(
ぶさた
)
の神社へお祭りの
支度
(
したく
)
に華やぐ夏も善きかな
22
朝目覚め 天井見あげ 深呼吸 今日も生きてる サア 起きようか
9
眠れぬ夜余震にわれ勝つ空中に罵詈雑言の浴びせ倒しで(被災時のわれ)
3
ばかみたい 初速がすべての人生だ だけどこのまま走ってみたい
4
三十年いったい何をしてきたの クーラーも付けず備蓄もせずに
3
木陰では蝉の声さえ涼しくて 耳から先に夏がほどける
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