望まれないままに望まぬ暮らしをし ただただ望むあなたのしあわせ
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浅くなる呼吸の語る苦しみは もう生きられないあの日を望む
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明日あすも良い日になるだろう。ぬばたまの心にもないことを言う夜。 
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可食部はわたしの方があの子よりあるからだから私にしてよ
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溶岩の遠い昔の躍動も今は静かにひんやりしている
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新雪に散らしたいもの言ってみて つばきなんてんさざんかこころ
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砂糖菓子のふりをしている空の色あっというまに風と去りゆく
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湯あがりの素肌を何にたとえよう触れられたいでも傷つきたくない
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仕事とは机の片づけから始め寝落ちで終わるものなり アアアア…
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さみどりの豆ひつそりとさやのなかひしめきあうてみのるはつなつ
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春愁を乗り越えたりしうららかに 仏像詣でて気持ち改たむ
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花見とか 言いつつもなぜ 人間は 桜ばかりを 見るのでしょうか
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自尊心 プライド怨恨 羞恥心 ツギハギだらけの 保身の鎧
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‪布団から出ないナナメを通り越しタテになってるご機嫌なので‬
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‪やりたいもやりたくないもトントントン均しただただ淡々とやる‬
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‪神妙な顔して読んだ専門書(なにひとつ意味わかってません)‬
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もうまるで怒ってないよ昨晩の私はきっとお腹空いてた
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懐に潜り込みつつ粘る 居る クリンチもせず アッパーもせず
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両の手で拾えたモノと生きていく取捨選択が標準装備
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政治家と謀略家の西郷(せご)どんは 今この日本にも上野の英雄
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‪たなごころ天に広げて確かめる降り注ぐもの有りや無しやと‬
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上京しからっぽの部屋でウェブ会議 庭のたけのこ出身はどこ
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ギリギリで苦しめられた 喉元は過ぎてしまった もう忘れちゃう
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飲み込むのが惜しい気がする舌の上透き通るグミはエメラルドグリーン
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おとといのカレーの匂いに蓋をして僕の街にも月曜が来る
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出発の前日なのに泣いてしまう 旅の終わりを思い浮かべる
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隙のないあなたを好ましく思う 冷めても美味しいスープみたいで
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とりあえず実績解除の意味だけでやるにはまだ重すぎる結婚
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プーラブラあちらの子供ブランコで カツ丼弁当食む我見てる
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ベッドから降りたいけれどそれは無理 だってこれは船みたいなもの
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