ぼたん    フォロー 4 フォロワー 5 投稿数 23

冬の海みたいな暗さに惹かれないようにあなたを照らせたらいい 

すれ違うベビーカーの中盗み見る予想に反して犬がいたりする 

肩口で切り揃えられた細胞は三年前の暮らしを知ってる  

‪惑星の時間の流れを思う時 取り残された記憶を弔う  

体中のほくろを繋いで星座とする命名権は私にしかない  

水分を弾く二の腕携える自分の価値を知らないあなた  

もう着ないブラウスのボタンが捨てられない 賢い犬の瞳のようで  

縞の黒踏み抜く瞬間落ちるという地獄があります横断歩道  

誰もいない歩行者信号守るのは正義感とかじゃなく怠惰なので 

放っとくと腐っていくねこの季節私の熟した夢とかもそう 

汗ばんだギンガムチェックの似合う人ショートカットのうなじがひかる 

プリーツのひだを一回折るたびに願う祈りは誰にも言わない 

溶岩の遠い昔の躍動も今は静かにひんやりしている 

飲み込むのが惜しい気がする舌の上透き通るグミはエメラルドグリーン 

出発の前日なのに泣いてしまう 旅の終わりを思い浮かべる 

隙のないあなたを好ましく思う 冷めても美味しいスープみたいで 

遅刻した理由は迷子を助けてた 本日天使一日目の朝 

美しいあなたの習慣いつまでも続くようにと祈って止まない 

不在票いつかきっといらなくなる だってわたしはあなたが好きだ 

どこまでもついてくる月ねめつける お前が去ると月曜日が来る  

夜はまだ冷えるからと渡された毛布をかけて一年経った 

大人びた彼女たちの共通点 前髪に思想を持ちこまないこと 

わたしたちいつまでもこういつまでもいつまでもこうしていられたら