如月弥生  フォロー 7 フォロワー 4 投稿数 27

優しさに包まれたい日々 咳しても 独り呟く血混じりの歌

空っぽの杯に注いだ空想の愛をあおるわ味気ない夜 

血の味がするグラタンでギャグ漫画思い出し笑う独り身の夜 

呼び声が遠く頭の中響く 行方知れずの君に似ている 

死相すら見える不幸続きの今日も あなたの吉日かもしれないなら 

人に酔い 人に噛みつき 人に泣く 我慰むるは誰居らぬ空 

満員のバスから眺む朝晴あさばれの優しい色に会えぬ君想う 

棒の足休めるひととき見上げれば雲のあいまに光漏れ差し 

冬山の遠く見ゆるは枯れ頭 暖取り丸まるキジ猫見たり 

いつのまに寝てたんだろう 一時半  とりあえず今は肉が食いたい 

うしないしひとのかたちをした穴を埋める都合のいいひとはなく 

美味しいと感じる舌に励まされ 苦い暮らしは心を肥やす 

背を正す余力もなくば生きかねる 力まにゃだめか 楽しちゃだめか 

吐き出した涙産まれのユーモアは春まで届いて冬を越させし 

気の利いた言葉は贈れないけれど 美味しいお酒で乾杯しよう 

好きなだけ吐き出してきたつもりでも まだ知らないの 心の名前 

泡沫うたかたの名に似合いしは短歌みじかうた いつか消えゆく心の墓標 

ふれあいの温かみだけを求めてる怠惰の罪の罰たる孤独 

だれのとも どこからでもない、なき声が響く。 遠くの、遠くのあそこ。 

迷子の日 私は私と手を繋ぐ 頼りない指 けれど確かに 

凍え死ぬ温度を冬と呼ぶのなら私は何遍死ねばいいので 

あの人とおんなじ歌を聴く君に歌ってほしい似てない声で 

いい歳の猫よなぜ鳴く 寂しいか、子猫のような声を出すほど 

声揺れし求む心の独り言 消えてなくなれ我が無の場所に 

誰となく愛恋すれど人はなく 示し合わせた文字の慰み 

秋晴れの赤い光に照る髪の 染めし我執の恥知らぬ君 

雨濡れし椿の赤のくすむ色 憂う心を食って咲いたり 

太陽も月もいない 電球の切れた部屋と腫らしたまぶた