コンビニのレジのすぐ前 おさな子はのど飴の箱積んで楽しげ
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さわさあと 風に舞う 竹林の 天へとのぼる 龍の舞かな
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パンクしたタイヤ交換 やり遂げた達成感はどこから来るの?
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そういえば素顔を知らぬ知人増え マスクなしだと分からないかも
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男なら立って勝負と我が恩師起立促す男子校消え
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内緒だよ指切りひとつ交わす夜ふたりで背負う消えない傷を
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封切らぬ手紙一箱、引っ越しのたびに運んで今年も暮れぬ
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秋半ば 東京に降る冷えた雨 晩飯カレーで 身を温めん
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手紙とは 読まなくていいという意思表明 用があるなら電話しろよ
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道の駅 トイレの箱においくらか? その行動で人品が知れる
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コンビニに やさしさ気づく孤独人 募金箱に札束入れる
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怪しいな そういうメールは読まないよ 削除もしないがけして読まない
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60は意外に鼻血のお年頃 高速運転中にじゃあじゃあ
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言いたくて言えないこともたくさんあってあの人に送る一通目の空メール
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ジャガイモを剥くにはいい包丁なんだが カツオのたたきは切りにくい
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右肩でススキの綿毛が揺れていて頬の産毛と光に溶ける
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あてどなくさまよい歩く僕たちに止まり木のごとく優しいコンビニ
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もしも世界最後の夜が来るならばブレーカー消すように暗転
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明日には死んでいいかもと思いつつ 水道代を支払っている
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一言に収められるという翳り 過去の自分がこちらを見てる
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「あの日々」に囚われ生きた人が行く楽園 雲が移動の手段
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この頃は死が寄ってくるやな感じ誰かが死んで私は生きる
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デジタルの好きはホントか 便箋の手紙が欲しいZ世代っすわ
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あなたといる月火水木金土日ぜんぶ楽しいそれだけでいい
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嫁ぐ娘に言いたいことは山のよう何も言えないバツひとつ
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産声をあげて紅くひかりだす 夜明けに咲いた山の鉄塔
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写真には撮っておけない君の顔 忘れぬすべがあればいいのに
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我伸びるかぎりは夏というように 十月の空に向かう朝顔
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あけがたのゾウはなにかをいいたげにいつもと違う色をしてる
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新聞に ポタリと垂れた紅一点  必然なのか偶然なのか
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