行燈あんどんを持つ君の背をチラリ見て 覗くうなじに 触れかける日に
5
今しがた探してきたけど何処なのさ? 君の言うその楽園とかは
4
痛いんだ きみの言葉が 突き刺さる ぼくのハートは 桃心ももごころだからね
3
久しぶりに 神が僕に 降りてきた 戻るときには 連れてってくれ
4
「そうっスね~」 君の相槌 軽薄で けれども何だか そのトーンが好き
4
Utakataの タイムラインの 僕のアイコンが 一斉に瞬き ちょっとキショいね
3
我こそがスーパーヒーローなる者と信じていたよね信じたかったね
8
病的な宇宙は森の美しい蝶の不幸な鱗粉の跡
5
時の流れが無理やり僕を急き立てる ただふわふわと生きてたいだけ
2
僕の心は ずいぶん前から 白黒モノクロームで 白い部分は すでに無いかも
2
濡れたまま眠った朝の髪だからだから行かない ずる休みじゃない
12
こっくりと 砂糖を入れた くるみパン あなたはつれない 甘くない味
4
たまご割り ミルクを入れて バター敷き ふわふわオムレツ あなたを待つ夕
3
数多ある 火花のような歌たちが 集って星になりたがってる
4
重い目を さあ開け今日も 学び舎へ 青の十代 もうあと五年
6
眠れない 聞きたくなるのは 君の声 新品ベッドは 木の匂いがした
3
「東海道!」「いや関東だ!」と言い合いし 大地震論兄と論じ合い
2
生きるのを 辞めたい消えたい 死にたいと 眠って迎えた 朝はさわやか・・・
6
押下ひとつで終わる恋 からっぽのパンドラの箱抱きしめている
2
安らげると 思った連休なんだけど 夫婦喧嘩で 安息の日が 暗黒の日に
2
現代短歌って 面白いね 今まで避けてきたけれど 思いのたけを ぶつけられるのがイイ
5
この肌の 濡れた鱗の 輝きを 君らは永遠とわに知ることはない
4
紅葉や晩夏のような湿り気に溶けて不安に冬を待つ
2
心開けほこり払って中覗く寂しさだけだそっとふた閉じ
3
いいのかな? あなたが私を ぞんざいに 扱うから 今 違う人の隣に
4
生きている 「死んでもいい 命など ないから」という 最低な理由で
4
オアシスが干上がる時間は夕焼けで明日は雨と決まっているもの
5
詠みたくて詠む歌があり詠みたくとも詠まない歌もあり夜の歌
1
血のような何か この身のどこからも奪われぬから奪いに行くわ
1
夜が更けると 急にテンション 下がる僕 何でかわからん 今夜も下がった
2