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中州には鹿の親子が棲んでをり白斑の子も駆除の日知らぬ
15
LINEには 安否確認 被害ありと 友へ連絡 まだ繋がらず
23
汝が声は大気を超えてVoyagerの黄金盤を追い越して飛ぶ
7
病室の窓に訪ふ夕風に君を想いてゆれる祈りは
25
おもいだす必要もない蝉の声いつまでもいつまでも耳鳴り
8
エアコンを一晩中かけて寝る 目覚め爽快、背徳感と
16
ライオンのたてがみ纏ふ向日葵は夏に焦がれて太陽を呼ぶ
26
火の国の凍る画像に甦る 阪神淡路5時46分
21
早朝の目覚めに暗示ひとつかけ今日が生涯最後の一日
10
もう何もしないに越したことはない先には何も待ってはいない
5
隣ねる 未子を見つつ 頭撫で 暑いんだよなぁ もんくをひとつ
5
息子らが 仲直りする 素直さに おい負けてるぞ 我がヘソよ
8
四十二年 とも生きたり 我がヘソは いまだに曲がりて ブラジルへ行く
8
ダッツ食べ なおも曲がれる 我がヘソよ ひとりでごめんと 言ってきなされ
5
三男と 揉めた私へ ハーゲンダッツ 「母さん謝ろ」 と笑う君
5
大丈夫? なことあらへん ガムテやで これつけたまま 病院行こか
4
食べきれず植ゑし里芋の成長に秋の芋煮を想ひて涎す
7
その昔 ホームサイズと 言っていた 500㍉㍑を 一気に飲み干す
4
火の国を 再び襲う震災に 蘇りたり六強の揺れ
14
君と寝た思い出が流れ落ちそうで ベッドシーツ イン おしゃれ着コース
4
狂うなら寸分違わず鳴る君の脈を聴きながらそれで狂いたい
2
疲れ寝て 夜半目冴えて 眠られず まぶたに刺さる 部屋の常夜灯
12
薄暗き 部屋窓眺む 流るる灯 夜の帳を 揺らし去りぬ
5
せかさんと 俺の話を 聞きなはれ まだ先だろう? 明日の終電
4
もう一度 あの時のネタ 聞きたいわ いいけどひとつ 進化しとるで
4
丑三の しじま破りし レール音 慣れてしまえば 寝物語よ
8
もう一度 あのお話が 聞きたいと そう言われても 二度と話せん
3
扇風機首を振りつつ俺を見て 暑いですねと語りかけてる
8
幽霊になったらきみに取り憑いて 毎晩部屋の電気消すから
7
カルピスの 濃さで教える 塩梅に 飲んでイイかと 子どもらが問う
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