さみーけどなんか咲いてる ピンクいの 花札みたいでいいね あれ何?
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死ぬまでに 使える塩は これだけと 決まったのなら すべておにぎり
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霏々ひひとして降る雨の永訣えいけつよスノードロップと穏やかな顔
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青空に溶けて蝋梅咲き薫る寒の緩みも今日までらしい
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「愛(かな)し」とは「悲し」に似ててわが胸に一匹の鬼棲ませてやまず
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叱り果て背を向けあえば冬銀河 母という名の檻の寂しさ
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陽光に薄目で居並ぶ猫二匹「分身の術??」我が目を擦り (人様の敷地内・パシャリ断念)
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傾いた 店でパン屋を 営んだ アッパレ神戸の 叔母の生き様
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忘れまいテレビの中の惨状にただふるえてたあの日の朝を
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その努力復興なんて言葉ではあらわせるまい三十余年
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えんぴつをころがすようにやすやすと答え出せない恋のマークシート
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暗い部屋 この目覚めを 平日に したいと願う 休日の朝
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僕だけのブラックホール なにもかも君に想えて全て無に帰す 
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肋間に貼りしホカロン寝てる間に腰をも癒しルンバのごとく
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「ありがとう」の五音を脱げぬもどかしさ母の言葉の棘 素手で受く
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雪道の両側が大きく盛り上がり行き交ふ車の屋根こすれ合ふ
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冷え込みぬ宵 ウインターソング聴き ホットミルクで 白いひととき
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父母ちちははと布団にくるまれホッとした 息子に残る三歳の記憶 /忘れない。阪神淡路
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「ごめんね」を言えぬまま積む言の葉の 尖りて母を、僕を、傷める
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やっと来た群れ作らずも良き時代 至福となりや一人の時間
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公園の隅の厠に臘梅の一枝いっし隠れて春を呼びおり
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冬ざれや 取り残された柿の実に 真白き雪が覆い隠せり 
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一番を飾る門出は古希からの再スタートでずっと青春
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震災後 三十一年 過ぎし朝 竹灯籠に 祈りを込めて
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突き詰めた 先に出てくる 口癖は 『人生なんて こんなもんです』
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今日もまた 狭い世界を 走り抜け 気づけばいつも 夢の入り口
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怨み節直球投げても良いのなら数多飛び出す堪忍袋
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お金では私の傷は治らないこのトラウマも脳障害も
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あなたがさ別れる前に待ったのは『慰謝料いらん.!』の言葉だったか
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そうだよねよく解ったよ心まで動かすものが札束なのかい
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