粉雪にカラスが飛んで子どもが走る今日は笑顔で登校してる
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木漏れ日のスポットライト 庭先にぺったり伏せて眠たげないぬ
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枝先の つぼみ見ながら 手入れする 梅の老木 風花かざはなが舞い
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凍てる地に春のつぼみは迷いつつ首すじ震え桜草咲く
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不条理を思う間も得ず陥った老ドライバーの驚愕さぞや(八潮陥穽)
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風が含む空気はふるるん固形 風が吹く、無垢な服を膨らましていく
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思わずに座れた朝の嬉しさは五百円玉拾ったぐらい(地下鉄)
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もどかしく大きな穴を見つめをり軋みつづけるこの足下も
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列島の大改造の綻びをまざまざと見せ八潮陥没
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感情を 揺らさぬように 生きている やけにまたたく 春のシリウス
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人前に立つために自分の心に嘘つくならば一人が吉さ
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不確かな2クリックにいらいらし老い我に合ふ1クリックに
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如月の 節分過ぎて春近し 春立ちぬ日に 雪は降りつつ 
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朝とあした 夜ときのう さっと無慈悲に 一日をおもう
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知らんふりをしてかわいそうになりたい 痛々しいものが好きでしょう
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「いつまでも」 と 「明日から」 は 同じ願いで相容れない
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お風呂に入ると 湯気とお湯に溶け出して すべて忘れた深夜二時
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冬生まれ なのに春を感じる本名なまえで! 反骨心で冬愛好家。
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陽の光、水もご飯も足りてない 私ってお花だったのかもね
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確実に冬季うつだがなぜかしら 雪が降るのを待ちわびている
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一面の雪景色星望むとき 不安の最中陽光の如し
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あなたの優しさで今日も生きています 冷たいベッドの中で言葉だけが全て
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下らない理由で息子とガチ喧嘩 どちらも引かず気まずい食卓
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愛が雪みたいに溶ける
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また昨日、期限が切れた卵五個 生食じゃなきゃイケると思う。
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青纏い 君と御揃の勝負服 モチベを保ちジムへと向かう
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眼差しが 混ざり眩しく燃ゆる火に 繭玉揺れて ここが居場所で
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満点の 星空の下 待ち侘びた 一等光る 白日の君 
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甘酸っぱ!ショコラティエとコラボのミスド 誰かと一緒に食べたい味かも
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冬って冬なのかもしれない 風冷たい それでも帰らなきゃいけないみたい
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