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人生の最期を看取るその部屋を誰が呼んだか静養室と
13
99
円で売られし団子手に取りて棚に戻して遂には買いぬ
16
今横でテレビを見てる君を見て胸の子零しだあれこの人
4
かの鳥と なりて空飛ぶ 身なりせば 今しも君へ 飛びてゆかまし
7
あくまでも女装と違うコスプレと言い張るIZAM別にええやん(セプテンバーの字面を見て)
6
化粧なし 素でも綺麗な 人を見て 「素」と「べっぴん」で すっぴんとなりけり
5
照りつく陽かげろうの先ホース手の
老人
(
おいびと
)
ありて打ち水涼し
14
おいマジか!来年用のカレンダー並ぶダイソー鬼も爆笑(買ってきましたけれど)
11
見回すも棚に新米見あたらず 『くらし』の視界『良好』ならざり/犯人は君たちだったか
8
はいはいを始めた君の足首に一人前にくるぶしできる
28
階段を駆け上がりゆく少年のアキレスキュッと引き締まる秋
7
寄りすぎず離れすぎずのこの距離は望むところか意図せぬものか
10
はずむ息 夏草かき分け見下ろせば 群青色の海に白波
9
あの家の後ろの雲と奥の山ずい、と見通すパースペクティブ
11
今日あたりたぶん誰かがセプテンバ〜♪など歌いつ黄昏ている
17
一人だけ 心ざわめく どれかとも わかり合えず 悲しみにくれる
6
夏惜しむ恋はうたかた砂時計 寄する白波跡を消しゆく
5
暦を
捲
(
めく
)
り 長月を迎へし朝 蝉時雨消ゆ 秋風匂ふ
26
太陽の欠片も見えぬ曇り空問わず語りの鷹が横切る
10
身じろぎもせず炎天の風見鶏 吹かぬ時代の風を待ちおり
5
万智さんが教えてくれし『滑走路』「生きる言葉」に載りし歌集よ
13
寝癖ありそれだけ今日も眠れたと知れば世界は少しやさしい
33
編み笠に涼しき瞳風の盆 坂の町並み灯はゆれて
10
佐州へと渡る番の朱鷺の影 夕日に溶くる鴇色の羽
5
水門を開けろとねだり鯔跳ねる 川辺の犬も吠えて応へる
6
マニュアルはネットを漁れば拾えると タピオカ吸うて深圳の
娘
(
こ
)
が言う(医師脳さまへ)
4
陽水の少年時代を聴き送り 夏にさよなら心は秋へ
22
防災の訓練通知に ねこビビり 棚の上まで 飛んで逃げ居り
26
カレンダーめくれば九月それだけで朝の珈琲香りも変わり
12
友が来るから片付いた部屋を見る さてあといつか 保つのだろうか
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