彩雲2
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まとふ光(か)ゲ一カラットの草の露 触るれば消ゆる朝の幻
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空失くし帰心一入(ひとしお)鴫なけり 我が胸を突く羽音かなしも
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風を乞ひ風に逆らふ秋ざくら 揺るるたびごと光零せり
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銀河濃しスターリンクの光(か)ゲ去りて また静まりぬいにしへの空
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木犀のふりまく金花香る夜 君と歩いた日々は愛おし
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化粧坂武士の末裔枯(こ)蟷螂 いまなお鎌を捨てぬ構へか
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反り返るフォルム麗し曼殊沙華 紅き硝子のオブジェの如く
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刻(とき)のすぐ速さ厭(いと)ふて蝸牛 急がぬ旅の豊かさを知る
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岩つばめ颯とかはして雨を斬り 濡れし大地に影を落とさん
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f分の一の揺らぎし月鈴子(げつれいし) 眠りの岸へ舟を漕ぎだす
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彼岸花葉見ず花見ず媚売らず さだめの色の紅を極めむ
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出生の数ぞきがかり芋名月 月は満てども子らの少なき
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姨捨の田毎に映す月の貌 朝のひかりに消へゆく夜空
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キレットの踏破北穂の秋つばめ 遥かに尖る槍の青空  
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ことばこそ豊かな遺品花擬宝珠 迷へる日々の標となりて 
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無花果は果実の裡に花を抱き 見へぬ疵さへいつか甘美(あま)しと
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アルプスの表銀座の冬支度 歩荷(ぼっか)の背なにせまる白銀
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触れもせで弾けし雨の鳳仙花 濡れていよいよ紅ふかし
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削ぎ落す自意識白の曼珠沙華 影を残さず風に吹かれて
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鳰(にお)の湖染まる暮色や水の秋 志賀の浦風波をたたみて
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胸ふさぐ藤戸の渡し花の寺 ただ鮮やかに花ぞ咲きける
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主なき妣(はは)のガラケーもう鳴らず 夜の静寂に鈴虫なけり
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秋暑し睨む気怠き写楽の眼 旅の終はりに選ぶ絵葉書  
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翅合はす卒塔婆の上の赤とんぼ 生の短き秋を惜しみて
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夕渚風拾ひゆく浜千鳥 残す足跡波が消しゆく
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啄木鳥(きつつき)の下山を急かすドラミング 濃霧の森に谺ひびけり
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星月夜見上ぐ自転車凭れ合ひ 夜の片隅に身を寄せ合ひて
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Chat・Gpt(チャッピー)に心芽生へしその時は 終末時計どちらに傾ぐ
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叢に甲冑まとひきりぎりす 陣を敷くとも散りぬるものを
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蠅捕りの蜘蛛の末裔伊賀忍者 姿を変へて令和を生きる
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