寒いしな 言い訳ひとつしてからじゃないと手すらもつなげないんだ
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年明けて炬燵と寝落ち朝十時 生き地獄でも死んだら地獄
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聴こえない ただ見えるだけの幻聴 後悔してもいいんだよって
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「タクシーで来てね」ラインに既読なし寝不足にした犯人なのに
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壇上の一等星に願い事 絶対ドームに連れていってね
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傷すらも輝きに変え ステージの上できらきら踊る宝石
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うまれつきダイヤモンドの顔をしたあなたは笑う 傷を隠して
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「これだけは」なんて言葉は捨て去ったスナフキン今日も風が吹いてる
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冬枯れの庭に新年 赤はモチ白は茶の花つわぶき黄色
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病み上がりなれば訪う人もなし正月だけが静かに来てた
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パレットに「載せすぎちゃったね」と笑う君 色の名は知らぬも美しくて
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暖かく幸せでいて欲しい人 自己犠牲の塊みたいな人
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初だとか 早々だとか 考えず この毎日を 変わらずおくる
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親にさえ言えない本音を言える友 持てた幸せ噛み締め元旦
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子の帰省に ついて意見が 対立し 言葉通じず  異星人に見えた
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横山剣あんたはイイネ歌ってよ日陰に咲いた一輪の花
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あの弾ける笑顔を胸に灼きつけていざ旅立たん蒼穹の果て
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「死ぬまでは生きる」と唱え朝まだき冷たき足に靴下を履く
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「NO FATE」京介さんは言いました私はだからここに在るのだと
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一ひらの 小雪に乗せて 願ふ朝 行き交ふ人の 穏やかなるを
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指定でも特別でもない助手席で 「誰を乗せたの」 言いかけ、黙る
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娘から友の死因を聞いたとき境遇を知りただ真顔になる
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私さえこの世に存在しなければ不幸の多くが幸せになる
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『十年も出来なかったら嬉しくて』幸せだったのだろうねきっと
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『はずじゃない』妊娠ならば何故産んだ先を見るのも責任だろう
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雪のに 思い人待つ 一時よ 雑踏の笑み 追う一時よ
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何も無き 凪の時こそ 面白い 無為に躍るは 人間の美よ
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「あなたのことは死ぬまで忘れないよ」って返事が届いた初御空/感謝
17
恐る恐るショートメールを送ったら間違って押しちゃったんだって/安堵
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いきたいと思う夜空に叫ぼうが僕の心は欠如している
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