Utakata
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みどりのひかり
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台風も紛れ飛びくるミサイルもショート動画の海に溺れて
2
カレンダーめくれば九月それだけで朝の珈琲香りも変わり
12
とくべつにつらいわけではないけれどきょうはそぉっとほおっておいて
9
8月の今日が最後の日曜日 朝の8時の風涼しくて
6
蟋蟀
(
コオロギ
)
の音色の夜風温かくそして涼しく真夏の終わり
5
ふる里のふる里らしいとこ一つ蝉がたくさん鳴いてるところ
9
太陽と月が交代 セミたちとコオロギたちも交代してる
4
一匹の
紙魚
(
しみ
)
が詩集に潜り込む追ってめくればヨセミテの谷
5
泡みたく消えていくかな忘れたくないな夜風をそおっと宿す
4
夏空に夏雲浮いてこの夏は今年限りと今年も思う
4
白桃を丸ごと
齧
(
かじ
)
るそれもまた若さだったと今更思う
6
日が暮れて少し涼しい風が吹く夏の魔物がこっそり起きる
7
突然の雷雨の中を駆け抜ける僕は今でもラピュタを探す
23
どの海も水平線は似ているが潮の香りはそれぞれ違う
6
突然の雨に打たれて少年らサッカーボール追って笑えり
7
白雲の夏の形にふくらみて長く明るき
夕
(
ゆうべ
)
の空よ
10
蒸したての
蜀黍
(
もろこし
)
熱き皮剥けば黄色と白と粒艶やかに
13
夜半
(
よわ
)
の雨少し踊って深呼吸生きてることを祝福してる
5
あの渡り廊下はとうに無くなって十四の僕の行方は知らず
13
父の漕ぐボートは力強かったあの八月の湖想う
6
鳩に似た形の青い雲の下あっちの街は知らない街だ
9
墜栗花
(
ついりばな
)
甘き香りの雨に濡れ次第深まる枝葉のみどり
10
紫陽花の紫枇杷のオレンジと色とりどりに梅雨の点描
10
言葉にはまだできないが台風の後の夕焼けいつか歌おう
6
校庭は水浸しだね学校のお化け喜び遊ぶだろうな
4
野分なる言葉が好きだ だだ広い
叢
(
くさむら
)
風にうねって揺れる
11
雨音に耳をすまそう台風の前の夜だよザワザワするよ
4
ふと見れば青い空です少しだけ軽くなります憂鬱などが
10
画用紙に子どもが描いた太陽にそっくり咲いたわが家の胡瓜
11
ラブレターくわえ白鳩飛んでゆく何処か知らない遠くの五月
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