身体は私に飯を食わせるが、私のためなのだろうか。それとも
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惜世(あたらよ)に 君と出逢える一日は万里の旅路 泡沫の夢
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「雨の音、揚げ物してるみたいだね」 うねったポニーテールの毛先
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洗いたてタオルと服の生い茂る熱帯密林サンルームにて。
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半歩先君が振り向くことはなく 「もう夏だね」と言ってみるなど
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未来へのページ破るも包まれたさっき生まれたみたいな笑顔
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君に似た人を見つけた銀座線 違うと祈り目線をそらす
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たい焼きを模様のように餡つけて頬張る君のほっぺ食べたい
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青い鳥さえずる数を煽られて世界トレンド誰得なのか
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扇風機、今日「強」にしてしまったらこの夏生きていけやしないよ
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従順であることを指して「素直」という嫌味のような日本語がある
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堀田言う「罪の対義は法律さ」 わたしはきっと「ない」と答える
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立ち上がれ転んでもいい走り出せ向かい風ゆく君はまぶしい
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真っ白いミルクのような君の嘘わかってるんだ、あたたかいって
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はにかんでうつむく君を焼きつけた僕の瞳を君にあげたい
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おもかげを 重ね合わせて後を追い 乗り込んだ 弱冷車両で 意味のない汗
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叩いたりそっと優しく濡らしたり雨にもきっと感情がある
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門限の時間なくなるまでずっと君と秒針刻んでいたい
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失いしモノが多すぎ誘われたお酒はぬるめの燗がいい
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朱い玉 あおい葉の間にのぞかせて 熟れてみればと初夏の挑発
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アナタなど忘れ生きたい その旅に連れ去っておくれよ彗星
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チョコの味忘れた頃にチョコ食べる 交わる甘さ今感じとけ
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もう一度あの空見たいと願う時 人は誰でも優しくなれる
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純白は夏の温度で透き通る 淡い葉脈 神秘的な手
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紙の上潰れた虫を虫と読む ティッシュで包む 人の虚しさ
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間違いが まかり通るが この世なり ひどい状態 それども生きん
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非難する 人が偉大に 見える程 愚かじゃないよ 周りの人は
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敵に背を 向けるよりかは 降伏を 敗戦の志士 なんの弁なし
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強欲で 凄まじく事 逆風の 元でなおさら 地に潜らんと
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罪多き この世にありて 清廉で 潔白なりや 否と叫びて
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