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ティーポット宙舞う茶葉が沈みゆく この数分のための一日
18
聖帝の 「愛などいらぬ。」 よくわかる 愛したことで ツラく哀しい
10
シンデレラになるのは無理だとしても、ガラスの靴を、履いて生きたい。
13
もう触れぬ 手は切り落とし 涙する 眼はくり貫いて 心はそらに
9
ゴミ捨て場 原稿用紙 散在す かすかに漂う夢の残滓
8
自分作クソダサ映画で泣いている 好きだったのにわかってたのに
6
背表紙をなぞる手つきでわたくしの
背
(
せな
)
もひっそり触ってほしい
9
褒め言葉 受け入れ準備万端です 褒めて伸ばして欲しいタチです
8
年相応 そんな言葉は知らないよ 私は私の価値観で生きる
13
筋子
(
はららご
)
をそおっと取出す指先に触るる凹凸命幾千
17
いつの日か忘れる時が来るだろう 今までだってそうだったんだ
10
思い出は綺麗なものときいたけど 綺麗なままで忘れていきたい
10
白河の関越ゆる雁
言
(
こと
)
づてむ霞とともにたちし都に
6
夏休み 宿題として短歌だし 我が子だけだときいて期待す
8
高校の時分に買った服たちとそろそろ別れてもいい頃よ
9
転職し 制服のあるありがたさ 服に迷わぬ楽さ実感
9
この海を 美しいまま 残せたら 願いよ届け 美ら海の島
23
引きずられ差し出した手も振りほどき施設へ義母は 名月の夜に
18
しばらくは虚しさだけが残るだろう 誰もアンタに期待してない
4
「人間を断捨離するのにはまってて」そう言う君を俺は捨離るね
21
低くとび 実りの秋を待つ鳥が そろそろかねと
案山子
(
かかし
)
に尋ね
17
缶詰の日は延々と食べている さながら猫用ビュッフェのようで
10
あの頃は 君と歩いた 並木道 今も歩幅は一定のまま
10
四十路すぎ 人となりとは顔に出る 他人
(
ひと
)
の顔見て我がふり直す
7
うつくしい星に住むにはうつくしい肺と心が必要なのです
6
傷つけた 傷つけられた それだけだ それ以上でもそれ以下でもなく
7
日の入りが、早くなったね 雲に残る ピンクの夕映え あしたをおもう
13
人の山 お礼参りも ひと苦労 パワースポットの名、伊達じゃない
4
神無月 迎えてもなお 残暑あり 地球沸騰 現状を知る
5
ひとつだけ ピアノの音と歌声に 浮かびくる ロックはいつも 心の中に
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