うそをつくたびに胸の鳥が呻くぼくらのあすに朝日はこない
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船の下 海の中へと すモノは 思い出と人  想い人
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分かってない 大人は子供を 子は大人 すれもすれ違い 精神の違い
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独りでは 何も出来ない 分かってる 分かってるけど 分かってない
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水の中 まだ少し寒い 水の中 桃花ももはなの色 揺らいで咲いて
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一輪の 薔薇華やかに 誇りき されど 孤独な一輪
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燃え盛る 炎にえる紫の 瞳華やかに 希望はせず
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灰色のケサランパサランが生まれるブラッシング 今日は三匹
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夜は降る降るとはなにか雪のこと 舌に滅びる淡いしらゆき
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プラナリアみればやさしき生き死にの折り目正しく浮かびくる夜 
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一輪の 薔薇を心を 忘れないありがとう 僕の心が 癒える時までぜったいもどってくるから
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申し訳御座いませんと頭下げ垂れた毛先と我の膝見る
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一輪の薔薇とぼくらの真心をお届けしますしっかり休んで
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吾 亦 暫 暇 可そろそろやすんでいいかな
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スマホから 流れる音楽の わずかな間合いが 僕を恐怖に 陥れる
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一瞬の フラッシュバックが 僕を襲う 逆まばたきの 残像の光
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好きじゃない 顔、声、仕草、話し方 笑顔 以外 好きじゃないから
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うるさい! 生きてる証の その音が 血の流れる音、 僕の寝息
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大粒の雨に打たれて夏はきて亜麻色の手で空気をゆでる
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鮮やかな光は擬似餌逃げ出せぬ人に希望をただ見せるだけ
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万引きは犯罪ですの貼り紙で食い止められた人に逢いたい
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長押しでブロック選択さようなら現実世界に実装希望
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「死んぢまえ!」と線路で叫ぶ気狂いの顔が俺とよく似ていた。
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雲の間の秋の澄み夜の月深し わが身ひとりで月と晩酌
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デスマスクみたいと言われた我が寝顔が見たいと言った君が愛しい
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Raksinが遺せし “Laura”の旋律は ぬばたまの夜に 澱と沈みぬ
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誰もいない砂場の砂を掻き回し、やっと見つけた誰かのミイラ
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朝は朝 生を選びぬ 夜は夜 罪の告白  ベッドの祭司
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レイヴする老婆の股から垂れ落ちた子宮を被って窒息したい
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雪解けが観測されてペンギンのお腹にメモをする月明かり
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