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帰宅路のぼやけた文字がいちにちの格闘を教えてくれている
3
命賭す 覚悟でいたが 如何せん 神にはお気に召さないようだ
1
ぼくたちはすれ違いつづけるだろう0と1とを掲げたままで
1
押し込んだ鞄の中で膨らんで溢れ出してるレースの日傘
3
隣席の患者の所作にいらつくも医大待合いつもの如し
5
蔦ごとく腕にチューブが絡まりつ華は咲かねど紅は血の色
6
サンダルの踵の減りが物語る 尽くした日々は夕焼け色さ
4
叔母と母いつの間にやら祖母に似て私もいつかあの顔になる
5
方眼紙みたいで涼しげ大きめの格子模様の夏用スーツ
2
干からびてのたうちまわるミミズ見て我と重ねてうなじが焼ける
7
滲みくる墨にけぶらふ廣重の摺り損ねたるけふの月はも
1
その恋で かつての傷が、癒せると 思っているの? 馬鹿め
!!
罠だ
!!
1
「回文」が回文じゃない理不尽に抵抗すべく「んぶん」と名付く
2
雨の日は眠れなくなる心臓も排水溝も壊れたままだ
2
見え透いた月曜の嘘が取りざたされて空っぽにならざるを得て
1
溢れてもなお注がれる水のように何も残らぬ夜の徘徊
2
背伸びする淡いベージュが優しさのノクターンを奏でているの
0
しわ増えて十時の電車 青春のサイダーの泡消えよと笑う
4
「硬。」透明の向こうにいる虚像 滑らかに溺れてる人間
2
「海がいい」そんな私の前に来た各駅停車池袋行き
7
開けたてのコーラの飛沫エアコンに煽られ机に横殴りの雨
3
アスファルト照り返す日の熱ささえ感じぬ冷やされ切った内臓
1
巳年
(
へびどし
)
の私の心はどちらまで長く遠くを求めて這うの
2
僅
(
わず
)
かなる水掻きに溜まる海水がくすくす光った小さく強く
2
青い星見つけた 君が好きな色 見せてあげたい 居ない 寂しい
2
挑戦という名の二歩が日曜の夜に地団駄を踏んでいるのだ
1
とおくから音だけ響く花火ごとゼリーにしたい今日の夕焼け
4
世界から愛されている君のこと嫌いになるただひとでありたい
1
あの日見たメスフラスコの票線を見つめる瞳が隣のブランコ
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透明な夏のたまごを生むサイダー サドル使わず立ち漕ぎでゆく
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