彼女への 好きな思いが 消せなくて 抑えてもなお 溢れ溺れる
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名探偵がついた嘘『すべてわかった 犯人はこの中にいる』
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「ごめんね」と 君に言ってた ことば囈言うそ 独りになって 君に謝るごめんね
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馴れ初めを聞かれためらう事もなく娘に話す時の刹那よ
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盛春せいしゅんを一ペィジずつ舞い散らす 次の桜にまた思い出す
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湯煎したチョコに記憶を練りこんでひとくち味見し砂糖を追加
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銀河系 の端っこ住んでる宇宙人 ぼくの隣に引っ越しませんか
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ふれることふれられぬこと花びらの今も昔もかの山ざくら
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ため息と 共に浸かりし 湯船では タイル目地なぞり 阿弥陀くじあみだしてみる
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ときめきは嗜好品ですなくたって 生きてはいけるはずだったのに
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様々に形を変える水流は世渡り上手の術を語る
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歌詞なぞり仕事を恋に見立てつつ 桃の足取り新しい恋
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笹鳴りの風はしずかに花散らす 夏のふりして春急きたてる
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水割りだ、ロックを頼んだはずなのにいやこれロックだめっちゃ味する
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栩栩然と夢と現を飛びまわり身体の量子性を高める
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一歩ずつ滑らぬように慎重に爪立つように腹這う小指
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誰にでも故郷ふるさとならばあるはずで私はそれが東京なだけで
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カレが来る おでこに「チュッ」が 欲しくって うす目開けつつ ベッドで寝たふり
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朝イチにグチグチ愚痴ぐち女たち 吾は介せず笑顔で仕事へ
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この不調雨のせいだと言い聞かせ 仕事してると晴れ間出てきた!
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さえずりが消え去ってゆく草原を小さな象が並んで歩く
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わたくしが知りわたくしを知る街が徐々に消えゆく高架化のため
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強き風に吹かれてもなほ上を向き白とくれなゐならぶ花水木
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君なしじゃ楽しくないとか思ってた 意外にそんなことなかったわ
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降る雨に雫垂らして花びらはおおよそ溶けて無くなるだろう
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何かしら 食べたい気持ちは あるけれど 何もない部屋 カフェオレを飲む
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ウクライナ 地獄が起きてる この場所で こんな事が あっていいのか
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松ちゃんと 明石家さんま くらいしか 見ても全然 面白くない
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いずれ死ぬ 分かっているけど やっぱやる それがいいよね それが人生
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思い出し 涙を流す 日もあった 今はもうただ 君に幸あれ
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