飛び方を知らないんじゃなくて君は飛ぶのが怖いだけなんでしょう?
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このカップ我の番になる人に使ってほしい たとえば君に
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二次元の海に溺れて喘ぐ我 平穏という言葉を知らず
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ああそこに立たないでくれ 観念を、象徴だけを壊させてくれ
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五を二つ七を三つで爆速の愛を叫んだデタラメなポーズ
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「久しぶり、元気ですか?」のひとことを送る勇気を誰かください
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存在全部で加速したら未来、宇宙さえ遠いよ 生きていけ
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庭という庭にドクダミ繁茂して ああ名のゆえに避けた昔を
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気怠さと少しの孤独楽園は休みの昼のぬるま湯に似る
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キミの癖毛 風もないのに乱れてる 疎ましそうだね灰鼠はいねずの梅雨
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溶けかけたアイスクリームを手で受ける瞬間嘘を忘れてしまう
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「イクメンね」 やめてくださいセンシティブ! そろそろなるか?ハラスメントに
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恋話コイバナは 聴くとだいたいツラくなる 祈ってばかりだ「幸せがこい」
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しんどいが それはさておき がんばるよ 家族の笑顔 やっぱ嬉しい
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「勝ち組め」 マジで思うか?その言葉 年がら年中家事育児やぞ
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無理をした 身体の痛みの 処方箋 「パパおつかれさま」 うん、おつかれさま!
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「ママがいい!」、「やだパパきらい!」、「ママがいい!」 ここで切り札!「 肩車する?」
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「イヤ、イヤダ!」、「イヤイヤキライ!」、「もうキライ!」 パパもいやです! どうしたもんか
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あすはただわかれゆく身ぞ笹まくらかりねのやどの明かりを消しぬ
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なげやりに左手首を切ったあと消毒液がいちばんしみる
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梅雨入りの 井戸端会議は今日も行く
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忘れてた事すら忘れた思い出は林のリボンのように現る
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歌を詠む時の無言歌を詠みできた歌の無言、歌を読む時の無言
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語れないものに黙して見ない振り それも出来ずにまた増える未知
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やっぱりさ好きだわ、君がどうしても 腹も立つけど。報われてるよ
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理不尽にヘコんだぶんだけピザポテト それでも明日ニキビはできる
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ひとりでも生きては行けるこの都市まちで IKEAの家具とか組み立てられるし
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一輪の花をガラスに閉じこめて私の書架のまなかに飾る
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君からの返事来ぬまま膝を抱く十七つ目の月を見つめて
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夜の河の向こう岸まで自転車を漕ぐ月はうんうん頷いている
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