羽根ペンにインク吸わせてしたためるそのふみはきっと菫の匂い
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異世界に 転生したいと 語る君 ここが異世界だと なぜ思わぬのか
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ヤフー天気ちょっと気温が下がるとね 長袖オススメ 冗談じゃない
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朝ごとに会釈を交わす蜘蛛隣人も 台風一過 越しにけるかな
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あの夏のあの日の空はあかね色 ずっと前から神様決めてた
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二巻目を読まなくなつたコミックを数多スマホに埋もれさせつつ
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信濃路しなのぢの祖母は天婦羅てんぷら揚げるらむエアコン無きに腰を曲げつつ
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あなたが好き、好きです と 伝えても本気じゃないし 本気にされないし
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盆だから線香あがない部屋に焚く独りの下宿は仏間もあらねど
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キンキンのアイスコーヒー食道を通ったよ!いま通った! 猛暑
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信号が青になる前に渡り出す 定命尽く前はや漕ぎ出でな
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手を広げエスカレーター掴んだら天使になって登りゆくだけ
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400のワットでオクラを茄でるとき上にある台風のエナジイ
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涼し気な 浴衣姿に よぎる姿よ 昔を思う 愛しき家族
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湯につかかり「ふぅ」と声出し気持ち良し 「ふぅ」と一緒に疲れも出てく
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夏休みさっさと宿題終わらせる 残るは大敵たいてき読書感想文
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夏はあついひどくくるしい海沿いであいしてますの無限爆発
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気圧痛きあつつう」ひと言名付けたその途端 患者が増えるあおられすぎてる
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ようやっとお料理マンガも読めるけど あいにく今日はスーパーも休み
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あめのおと ねこもなんとなく眠そうで パソコンの音以外 シンとする部屋
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毎月日 心痛めていた君の ツラさわからず。 今は痛いよ
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指先で 水平線を なぞっては ここから空で 海だと笑う
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逆巻いて 暴れる雨の 「 七号車 」 彼岸の人らを 高速輸送
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防水の靴と強風用の傘 すがる私をあっさり裏切り
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いつの日か 胸を張っての 報告会 あの世でする為 今日も生きてる
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テレワーク旦那のお昼の どん兵衛が 旨そうなので 我はワカメいり
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今日午前 スーパーはいるにゃ ねんれいで 制限かけたか 六十五︵歳︶以上
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断った君と誘った僕をただ燃やして夏の夜に咲く華
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十年後 台風規模や 方向を かえたらかえたで おこる国 地域 /災害とひでり
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安らかにと 君が悲しむその人の 音楽でさえ 私は知らない
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