永遠に恋にはしない約束をするからこの手は離したくない
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風呂上がり夕陽惜しんで肩並べ海岸歩く家族の気配
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たどりつくのは出航地また次の旅を見つけるために旅する
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窓開けてカモメの声をきいてみる潮の風吹くされどささくれ
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隕石のかけらに遠い夢をみて青い空さえ奇跡になる
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「じゃあね」と振り返らずに去っていく 母親おやは永遠に息子に片思い
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老姉妹時をきままに語り合うスマホの中を似た声行き交う
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大垣にサウナの聖地あるらしい 行った気になるダチのタレコミ
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なつもどき セルフ散髪 バリカンは いっかい分に みたぬ金額
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しょうらいに ふあんののこる くにせいど こくないじゅよう もどらずゆく
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ふと口を ついて出るのは 諦めか やる気の無さか 春の気怠けだる
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雨ばかり降るのは何処へでも行けたはずの未来に都合よかった
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ひかりにも骨があったと知る朝のどうして折れてしまう木漏れ陽
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きみのため 実行してきた こと全部 自己満足の 遊びだった?
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注釈は本文に書け百通り定義を持つのが恋愛だから
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引き算も愛のうちだよ 焼鮭に塩をまぶすのをやめるだとか
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お互いの伝え忘れを伝えます もうきみのこと愛していない
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今ならば 笑顔で話せる 自信ある だから逢いたい 初恋のキミ
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初恋が静かに始まる 青空が広がるはずが 群青の空
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王様へ 裸です風邪ひきますよ  無礼者 だまれ へックション
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初恋が 実った途端 貝になる 想い溢れて 言葉にならない
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ほお張れば フワッと溶けてく 綿菓子の メルティキッスに やられちゃったね
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この気持ち 君が耐えてたツラさなら この苦しみもまた愛おしい
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えぐられてちぎれそうな藤の木がそれでも葉をつけ花を咲かせて
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神様に手がとどくほどたかく飛べ海と坂ある街のかたすみ
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寝る時間マイナーチェンジを繰り返し我が家のかたを模索してゆく
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伝えたいことが端から溢れていく短歌よお前も生き急ぐのか
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池のもにつつと波たち走れるが何も見えねば風の悪戯
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骨壺の半分ほどに納まりて母はわたしの手の内にある
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戒名などを考える 真夜中に目の覚めて眠れず
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