辻に立ち庚申塔を拝みては心惑いし我が身を憂う
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人類が十人生き残ったなら、(         ここにあなたの人間観が
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僕たちは何が起きてるかを知らず何も知ろうとせずに生きてる
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「文明」は少し惜しいが継ぐ者がヒトでなくてもいいよな、などと
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ダイエーであの日大きなたまごからかえったくちぱっちが伊豆にいる
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花たちはちゃんと季節をわかってる 僕らにもきっと来るはずだよ、春
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虹になる3月は惜しむ涙が 4月は自分と闘う涙が
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シトロンがソーダとはじけ香り立つ君が飲んでるペリエウォーター
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大河の最初の一滴を探す様に 愛の始まり辿ってみたい
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二人から一人へ、そして〇人へ わが三代の人口推移
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風呂敷はきれいに畳めないもので、ましてや人の住む街ならば
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悪気なく放った言葉の切れ味ダメージをどれだけ君は知っているのか
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君だけがわたしを信じてくれたから ここまでこれたって、忘れてた
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冷や酒は後からきいてくるらしいピーターパンはもうすぐ卒業
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僕が欲しいもの以外全てくれたのに 僕が欲しいものだけくれない
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ひと吹きで この香を選ぶため悩む 気難しげな君が見えそう
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きみの写真毎日見ては宙を撫で 柔らかな毛並みのあのあたま
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たばこ喫う、やめろと言われりゃ、やめるわよ、いやそれは何?あなたの自由
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カレンダー記念日を一つ追加するもう友じゃない君のバースデー
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頑張って言うのは簡単やってみろやってもできないことも有るんだよ
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独りでも歩けるようになりたくて (ほんとは君に褒められたかった)
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謝罪さえあなたにとって重荷だとわかるからただ目を閉じて泣く
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朝日がね僕の身体をすり抜けて夕となる珈琲フィルターみたいに刻は流れる
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ファインダー ふちからあふるる 向日葵ひまわり現像出来げんぞうできひろがりを
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あぁそうだ 変わってないね笑い方 他人のような二十歳の君
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月道を帰る。「成約できました!」 欲しかったのは「おつかれ」なのに。
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嘘だよを好きだよと読ませる夜を繰り返してきたこれは報いだ
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『心配なんだ別れたら僕ら似てるから』 違うよ私が似せてただけ
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いちにぃと 小さな掛け声 注射針 皮膚を突き抜け 心に刺さる
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桜見てとてもきれいと言ふ君の笑みは今日けふも一輪の花
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