仕事終え 裏で一服 する時の 達成感の ためにやってる
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「煙草さえ 節約すれば 買えるでしょ」 お小言耳に しつつ一服
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来月は コレを買おうと積み立てる そんな暮らしも 愉しからずや
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愉しんで ただひたすらに 歌を詠む 望みはいつか 技術の学び
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どの人に どの歌送るか 考える そんな時間を 嬉しく思う
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毎日の 「歌を作る」も ダイアリー その日の気持ち 懐かしく見る
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ポカポカと陽射しが入りウトウトす 待っていたのはゆうべの支度したく
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苦しみの錨を上げる分け入って焼きつくされて葦の海原
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家族とは悲しみの檻 洗面の排水口に絡みつく髪
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アボカドは果物ですか?沈黙が罪か罰かがまだ分からない
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正確な時計は捨てたズレながら生きていくのも悪くはないし
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春風が次から次に窓を開け隣の家の時計が響く
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お母さんもういちどだけだきしめてそしたらわたし死んでもいいわ
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北国でヨーグルトでもパン生地も発酵出来る文明の利器
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スマホふち小麦粉払いしみじみとカバー着けててホント良かった
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ひとりだとろくでもないこと考える屋上からの紐なしバンジー
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ガス抜きを手伝っているわたくしは 膨らんでくる不安と失望
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初めての発酵機能 酵母から「適温です」とは聞こえて来ない
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帰り路で向かいのホームに君の背を探してしまうくらいには、まだ
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外来で隣の婦人の指先は短歌のリズム刻むなりけり
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ストレスに満ちた社用車窓際に呑気にてんとう虫が遊び
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人生の2周目がもしできるなら 彼の心臓ハートになりたい徳を積む
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あなたがね そうぞうできない くらいにね わたしあなたが すきだったんだよ
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何も無いかのように振る舞うから ずっと続くと思ってた ばーか
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もう来ないとか聞いてない 固執するぐらいなら会いたくなかった
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生活の浅い部分を埋めるためフリーゲームをする夜がある
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音楽や職には貴賤など在らず聖歌にハモるバーニラッバニラ
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健やかなときでも病めるときでもね三十一文字で刻み生きてく
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生ごみを出す前夜には芋づるの如く連なるついでの仕事
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春雨に流されて降る桜花ごと 流されて降れ 私のこころ
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