Utakata
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トウジ
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妻が亡くなり短歌を始めました。拙い歌ですができるだけ感情が伝わるように詠みたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
追っても届かぬ愛ひとつ探しもがいて今日も酔う戻ろうあの日へ
2
君亡きに結婚記念日今更か織姫牽牛
顧
(
かえり
)
みる
1
涙、涙、君が還ってくるのなら溺死しようと鼻水垂らす
2
神ならぬ身では万象覚り得ず老いも若きも明日は無垢なり
5
茜空ため息のたび薄れゆく明日も君のいない朝かな
3
悲しみで心いっぱいなったならもういいよ帰ろうあの時に
3
根を持たぬ飾られ花は一時の水与えられ
艶姿
(
えんし
)
を誇る
3
音量を小さくしても聞こえるは夏虫の声
家鳴
(
やな
)
りの響き
3
鏡にはうすらボケした顔ありてどうでもいい日が今日も始まる
1
カーテンを開ければ緑の光射すあったんだなあこんな空間
3
「人間」というものほんに煩わし
生物
(
いきもの
)
として最高や下や
1
喧嘩して口も利かない日があった利けぬ辛さよ君は遺影に
1
夕影に一日の労
癒
(
いや
)
されて町は期待を
抱
(
いだ
)
いて眠る
4
小窓より
覗
(
のぞ
)
く景色は切取られ律儀な列車は現れ消える
2
単身の
刻
(
きざ
)
みは長く持て余すもっと作れた君との時間
(
)
2
悲しみや悔しさ溜まる傷口は君偲ぶたび開いて零れる
5
今日もまた「おやすみなさい」君にゆふ遺された
吾
(
あ
)
明日も明後日も
2
仏前の献花余って食卓に似合わぬ陶器ガーベラ五本
8