笹峰  フォロー 0 フォロワー 0 投稿数 13

気が向いたらここに来ます

吐いた息は白いし金木犀も落ちつつあるのに蚊に噛まれる 

君宛ての褪せた恋文もう捨てた いつしか君の声も忘れる 

「ごめんなさい」「今更いいよ」「良くないわ」「割れたら元には戻らないんだ」 

あなたにも私と同じ心がある そう思い込み百年が過ぐ 

この文字の後ろにどんな人間が生きていたのか 君に見えるか 

流れゆく時間ときはこの目に見えるもの 薄ら消えゆくサンダルの跡 

痛むから 君の笑顔は僕の傷口 唇を唇で塞ぐ 

照らし出せ 世界の闇を そして手を 光にすくむ そのいのちに手を 

偽りの顔と名前をこしらえて泳ぐ 全てが文字となる海 

深夜二時 頭もたげた性欲と呆れて見下ろす社会的俺 

仰ぎ見ればいとも容易たやすく広がる光 閉じていたのは私だったか 

閉じるときふと存在を思い出す 指と戯れせし栞紐しおりひも 

身の凍る朝にも山の頂は うららのひかり吸って目覚める