iPhoneに気持ちを伝えてもらうべく画面の上をなぞる親指
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バス停に女性が持っている本のタイトル見えてグーグルに打つ
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かんざしを挿そうとしては散る髪にふと考えた「また伸ばそうか」
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包まれる夕焼け小焼けのメロデイの甘く哀しき遠あかねかな
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なべて色はみづ色といふ空のいろ海のいろまた雨のいろかな
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無造作に並び順かへ眺めつるクレヨン箱の深層心理
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太陽が昇れば消える燐光は闇夜に光る紺色の泡
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紺色の夜の温度を感じては肩寄せ合って心地良し肌
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夜夜中、まだ寝付けないみんなたち そんな子のための秘密の景色
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まだ起きているから見える声もある夜しか聴けない星だってある
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夜に生きる訳じゃないのよ昼間には言えないことがたくさんあるわ
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生きるため命を削り働いて白昼堂々グランギニョル
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心臓を瀬戸内海に投げました 岐阜には海が無いと知らずに
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ふるわせる二つの波の重なりを空にかえして夕焼け小焼け
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夕飯はギョーザでしたビール飲みごはんがとってもおいしかった
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発泡酒飲んじゃったから外出れないだから一生懸命中でね
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かれこれと四半世紀は待つけども まだ出てこない人生ライフ全クリ
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気がついた 途方に暮れた陽も暮れた 惚れたはれたの私に飽きた
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火がついた 雨雲晴れた気も晴れた 惚れたはれたを貴方がくれた
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朝起きて電車に乗って仕事して 今日も一日頑張るぞ、オー!ストックホルム症候群
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つながれし だれぞの愛犬横目見て きゅうくつなのはひとだけでなし
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剥げてきた先端コンマ数ミリの爪を刈り取る水曜、三日月
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「ゆっくりでええ、待っとるよ」じいちゃんの声でまぶたを落とす朝顔
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イヤフォンをつけっぱなしの少女らがコンビニで言う 愛をください
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イヤフォンを外せば蝉が鳴いており夏かと思えばもう死骸あり
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不安定 ヘリウムほどの 沸点から アオイホノオは 一息で消せる
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寝る前にテレビをつけたままにして 聞こえる喧嘩の声かき消して
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ミンミンミン六年の眠りいざ目覚め力の限り貴女を求め
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僕を好き そんな誰が好きであり 別に誰は好きではないな
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僕を好き そんな君が好きであり 別に君は好きではないな
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