子の言葉 聞けぬ親の子 教員に履き潰された、白い靴下
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学校のための犠牲だ。一人や二人。所詮他所の子。なに大げさに
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聞き飽きた鳥の声だね、僕たちは。渡っていこう 風のくさはら
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聞き飽きた鳥を肴に、呑んだくれ。猫と戯れ、まどろんでいく
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思考力 下駄箱のなかいれたまま。心の銹た、子等の旅立ち
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校長は、地域のための学校と言いつづけている。子供らでなく
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洗濯機に履いてた靴下放り込み冷え始めてる春の指先
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プラカード持てないけれどこうやって三十一字みそひともじで平和を願える
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スマホカバー青と黄色の紙を添え反戦の意をここにあらわす
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白く淡くふわふわゆれて花は咲くこんな涙は散ってください
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今年はうぐいすの声が可愛いなあの白い梅の花みたいに
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花粉かな? 春のお便り 鼻水で 陽気にズビズビ 泣かせる挨拶
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あの日見た「さよなら」に似たものを見た 散るための花ではないとしても
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やめてよね 遊びで本気に させないで 燃え盛るような 口づけ釘付け
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ぴーひょろろ 空を滑って 飛ぶトンビ 狩りは気ままに 風吹くままに
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潔く 恋の終わりを 男気で つっかえつっかえ 「今までありがと」
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四六時中 君に夢中で 五里霧中 恋に恋した 哀れなとりこさ
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好きだから(サンキューの日に生まれたの)右のえくぼをきみにあげるね
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1Kに明かりが満ちて冷蔵庫経由でいつかナルニアに行く
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今日の夢パンをたくさん食べたので君にも見せるメロンパンどうぞ
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麗かに都市を焼く火を見たいなら……こっちで見よう、そのための詩だ。
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あなたから贈って欲しいものがあるの 人生初の恋人からの花束を
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真横からあなたを見つめてじっと聞く くすぐったくて温かくなる魔法の言葉
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自分は自分、他人は他人と割り切った 割り切ったはずなのに、すぐにぐらつく私の芯
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三月が来るたびに思い出す君の誕生日 でもね他に覚えたい誕生日ができちゃった
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一言で私の迷いを全て消す あなたの言葉は何よりも温かい
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初めてと 笑顔で答える白い嘘 心にしまうモノクロの過去
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このバスが揺られて着いたその頃に 彼女は一人 味噌チゲを食う
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人類よ ちっとは学べ 歴史から 暴君生まぬ 平和な社会
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プーさんが 現れるたび 戦争に 人の野心は 破壊に終わる
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