オコゼ  フォロー 0 フォロワー 0 投稿数 33

たえざるは風に吹かるる公孫樹―だいだいの子ら、蝶になりゆく  

歯ブラシや みががれよ君、人間が地球を飾る寶玉爲れば 

窪たまり 刈り根かき分け伸る葉が やわらかき日を浴びているかも 

氷雨降る。散る葉眺めつ公園の、梢につよし 浜朴の葉は 

それとも、月か 益していくのは メロンパン←クリイムパンに←クロワッサン  

珀泊と暮れざるままに宵かがり窓を放てば虫喰いの月 

湯どうふが美味しい。それはそれとして、夢に浸れば奥飛騨の湯 

山霧の日ごとに出でて 染め上ぐる、楓の衣 今そふりつる 

この桜 誰を忌ましむ卒塔婆か。洞の茸に訊いても 言わず 

降る雨に睛をさげし幼な児に、返り咲きしは、まろき踊り子 

吹白し、寒空峠 操輪を握る吾が手も 脂凝りぬる 

見る頭ごとに雪ふる、霜つきの窓にも 朝の影が凝りゆく 

小白鳥来たりて 黒き土を踏む。この麦畑の、新しきかな 

道行きに 雨そほふれば、おもてには 花の匂へる慣らひありけり 

百重なす真素き腕 吾が袖をひく、甼の辺に冰雨降りけり 

空濁す長雨は降る。苔の蒸す、社壇にあかき海星集いぬ 

雨に融く言葉の墨で画きたる今日の景色に風を中つなり 

赤盖の埋み火がごと 牧夫座の 麦わらぼしは、西に煇く 

ポケットに玉子蒸しパン差してみる。玉江の浦の砂嘴の月かも 

波音におどろ踏みわけ丘に来た。つきの御影に、小待宵草 

ちょう番う 赤いセルフォン温ぬれば、ふるいおとさるきのう多かり 

夕晉む 杉山裾に帰るかぜ。くもがほつれて、一縷たゆたふ 

年ゝに沖の流れは高くなり、吾がきたうらの 松が根を裂く 

うしがえる池のなみだに育つ秋。冬虫夏草、吾が輩はくも 

差す光 きらめく一縷、蜘蛛の糸。虹をりゅうとぜ云うは維れなり 

ばらばらと降り込められて六畳間、貝のらんぷにえいの油をさす 

雨音を聞くや聞かずや 翁草、たぢから無くも宿世しるかな 

伯益もさらい残すか、天の川。蜘蛛の涙に詩を手向けん 

あさがおや 藍きあさがおあさがおや 牽牛の名も くもは知ります 

あおにおう美東牛蒡のおいしさを、知る子は多く 愛を識ります