Utakata
登録
Login
オコゼ
フォロー
0
フォロワー
0
投稿数
110
ガラホは去った、いいねが推せるようになり こころがすこし益えた気がする
1
2
3
4
次 ›
最後 »
人波の引く速さにも 横顔の 二日の月は、静かに在りぬ
1
夜の浜に花火はあがる 萩の街。橋本川は、魚跳ねるなり
3
彩色のびぃ玉 爆ぜて尽きにけり。夜の隙間に浮かぶ三日月
1
青信号、人は渡らず 橋の前。空の蒔絵に立ち留りける
0
びーだまのどーんと爆ぜて一輪の、光散るかな。浦町の夜
1
ラムネ瓶 底に積もったこの街の、入り口の空 赤いびぃ玉
1
刷りたての求人票の温もりも、冷めやすいかな。夏の職安
3
どこへ出ても、恥ずかしいのでどこへでも走ってゆける、訪ねてゆける
3
生け垣と防砂ネットの閒にも空はありけり。雨のそほ降る
3
寄りて見る痛々しさは、鬼罌粟の
絳絳
(
あかあか
)
しきにセメントの降る
0
爽
(
あき
)
らかに翻りける葛の葉の、白妙にふく 丘の朝風
3
走る影。一等長く、伸びる朝。猫バスみたい ワンマン電車
1
艶やかな、つつじが落ちて、やってきた。ガタンゴトンは今朝も朱
(
あけ
)
色
0
潮引きぬ。朱き肌えの岩原に、海のスコアを、辿り歩けば……
0
傘さして歩いて、とじて濡れてない。あの雨音は
暈
(
かさ
)
にふるかや
0
子の言葉 聞けぬ親の子 教員に履き潰された、白い靴下
1
学校のための犠牲だ。一人や二人。所詮他所の子。なに大げさに
1
聞き飽きた鳥の声だね、僕たちは。渡っていこう 風のくさはら
0
聞き飽きた鳥を肴に、呑んだくれ。猫と戯れ、まどろんでいく
1
思考力 下駄箱のなかいれたまま。心の銹た、子等の旅立ち
1
校長は、地域のための学校と言いつづけている。子供らでなく
0
お利口な子は使い棄て そんなもん、カイロだからね。春はあげない
1
市立中 便利な児童 教員の手のひらの中 酸化していく
1
公立の小中の子の優しさは 先生の手を温めていた
3
よる波に優しく乗りて、気動車の響きが 浦をわたり来るかも
1
波ほどの浦や岬や 花ほどの遠つ漁り火、
樊
(
はて
)
に咲きけり
0
ロゼットというスカートを掲揚しのぼる朝日に、弦月顰む
0
枕にさ、種が一杯入ってて、濡らすたんびに、咲いたらいいな
22
海風になびいて伸びる黒松に前を見ろやと殴られにけり
2
けんか凧揚げたら負けじゃ、勝ったとて もといた場所で巻き戻すなり
1
1
2
3
4
次 ›
最後 »