Utakata
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オコゼ
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ガラホは去った、いいねが推せるようになり こころがすこし益えた気がする
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春が夜の浅きに咲いた白蓮の、流れ來をうく――宙の底にて
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たそがれも深まり波に鎖づ浜の松葉に懸かるウスタビのつき
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去年眺るは壺口の暈 今みるは、朧に泛かぶ錫のさかづき
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車では往けぬ水面をのんぼりと歩いて行かば、春も立たまし
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鵜山台 木の葉に曇る六つ島の、何れに更くや きさらぎの月
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伐る柿に黄梅咲きぬ
畔
(
くろ
)
の上は 運河は底へ、貫きてある
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四つ辻に棄ち捨てられし ひとくれの豆にも、浸むや 今朝の止め雪
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春の日の縄引く山のむらさきのひらく小袖に燈が点りくる
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四つ辻に打ち捨てられし一握の豆に染み入る夜の冷たさも
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鳶高く津和の綿毛をそよがして、参る春日や 荒神の山
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鴨ひそむ夜の
河添
(
こうぞえ
)
や 月なきに
冥
(
そら
)
霧
(
き
)
れるまで霜の溢るる
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電柱の
平行趣味
(
パラレリズム
)
と かすみ初む春が縄引く、山口の彼蒼
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あさ行きの一番列車をあらたむる、四郎が原の昊色の橋
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黒瀬峠 軋るペダルで汐風を、かきまぜて往く 湾のしづ波
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青栄えのしほに干さるる紫陽花の傍辺に咲みし水仙の花
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人はなき浜に律儀なやぶつばき落ちては鳴らす琴引の沙
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赤と白 自販機は肩依せあいて、光はみだす 夜、霜月の
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たえざるは風に吹かるる公孫樹―だいだいの子ら、蝶になりゆく
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椋の葉に磨かれよ君、人間が この惑星飾る寶玉爲れば
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窪たまり 刈り根かき分け伸る葉が やわらかき日を浴びているかも
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氷雨降る。散る葉眺めつ公園の、梢につよし 浜朴の葉は
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それとも、月か 益していくのは メロンパン←クリイムパンに←クロワッサン
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珀泊と暮れざるままに宵かがり窓を放てば虫喰いの月
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湯どうふが美味しい。それはそれとして、夢に浸れば奥飛騨の湯
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山霧の日ごとに出でて 染め上ぐる、楓の衣 今そふりつる
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この桜 誰が主の卒塔婆か。洞の茸に訊いても 言わぬ
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降る雨に睛をさげし幼な児に、返り咲きしは、まろき踊り子
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吹白し、寒空峠 操輪を握る吾が手も 脂凝りぬる
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見る頭ごとに雪ふる、霜つきの窓にも 朝の影が凝りゆく
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小白鳥来たりて 黒き土を踏む。この麦畑の、新しきかな
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