Utakata
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オコゼ
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ガラホは去った、いいねが推せるようになり こころがすこし益えた気がする
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今日も又部屋が私を揚げにけり。巻き巻きされて帰りゆくのだ
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こっちにも、同じに降っているけれど夜を抜きとる街灯の雪
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すでに無き三葉虫の名はしれど 今日もひとみに名を知らぬ虫
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雪を敷く梅林園の曲水に橋を落として日ののぼりけり
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取り落とす小銭のおとが雪のおと 夜の自販機、静かな響き
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雪にぬれマスクが立たぬ。スーパーに寄るを諦め、返す
車輪跨
(
しゃりんこ
)
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大地まで融けてたまるか 細雪、意地でおり立つイカロスの羽根
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八百万 甼毎にすむ神様もかえぬは空の青さなりけり
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水仙の
箍
(
たが
)
がゆるみてこもれたる、春日に猫の歩みかろけり
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この花に別れて上はあと幾つ岸を結ぶか、苔の打ち橋
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この枝に別れて上は春の沢、あといくつかの苔の打ち橋
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寒ザクロ、干していますや 玉葱を。銹し沢辺に うぐいす啼くも
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桜木は地中の春を汲み上げて、疎水にあらう 冬のけっしゃう
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夜光貝のカフスボタンを尾根線に沈めながらに天を降りき
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水仙が街路木を圍う。縁石に頷をのっけて吸う NO2
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ひつじ雲 一匹づつが聞いている。工事の声や、鳥の詞を
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言葉など 无ければ嘘も无いのにと思いし濱に、雲丹打ち上がる
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白梅のこずゑの
樊
(
おり
)
に衛られて 見上ぐる月の朧なりけり
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雨のあと、松葉の緋い天鵞絨と玄武の石のチェックなりけり
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梅が苑 あはれ垣根のさざん花は 伸び映ゆるなく花隠しけり
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バオバブが夜霞にたつ。ぬかるんだ春の田園、鉄塔の夢
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奥にたつ幹から順に墜ちてゆく。グラッサアジュの樣な暗やみ
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腰曲げて 西日を受ける大き木の老いたるを見て、吾れ如何にせん
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胸腔に血潮が吹いて 空気獣 色んな形、いいもいやだも
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後ろからヘッドライトにさらわれて、私は影を貰えたんです
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青む頃、せたかあわだち艸立てり。定めの内の草の身の丈
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おおいぬのふぐりにナズナ、佛の座。今年も春が並んでゐます
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でん線の終着にある古い木に、懸かる電氣は この橋のため
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満天の六角の中、寒し月 五右衛門風呂の烟みたいだ
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有りや 此の阿武松原の鏡江に、幣が若布をとりて舞う人
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